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2009年11月29日 (日)

新美南吉記念館4/ジオラマ「牛をつないだ椿の木」「おじいさんのランプ」

新美南吉記念館のジオラマのつづき。

Pb280044    

   

   

    

【牛をつないだ椿の木】

海蔵さんは、地主さんに死ぬことを待ち望んだことをあやまりました。

そして、「違う場所を探すので、あなたはどうぞ死なないでください」

と言いました。

老人は海蔵さんの心にうごかされ、

井戸を掘ることを許してあげました。

    

「おじいさんのランプ」というお話があります。

昔読んだ覚えがあります。

映画も見た覚えがあります。

でもどんな話か思い出せませんでした。

「おじいさんのランプ」のジオラマもあって、

そのジオラマを前に案内人の方がさらさらっとあらすじを語ってくれました。

記憶がどんどん呼び覚まされました。

   

「ランプ屋を営んでいたおじいさんだったが、

住んでいた村に電燈がひかれることになってしまいました。」

  

「逆恨みしたおじいさんは、電燈をひくことを決めた村会の議長をやった区長さんの家に火をつけようとします。」

   

「いざ火をつけよとしたら、マッチがない。忘れてきてしまったのです。」

   

「懐には火打石がありました。おじいさんはカチカチやるわけですが、なかなか火がつきません」

   

「その時にこう言うんです」

   

古くせえもなア間にあわねえ……」

  

「自分の言ったその言葉に、おじいさんは気づくのです。」

   

「新しい物をやみくもにダメだと言ってちゃダメだ、と」

   

そんな語りを聞いていて、しっかり私はストーリーを思い出しました。

おじいさんは、その後池の周りに、家にあるランプを全てつるして燈します。

その数50あまり。

おじいさんは石を投げて、ランプを割り始めますが、

3つ割ったところで、できなくなってしまいます。

涙で見えなかったからです。

ああ、懐かしい。私の心の中にちゃんと残っていました。

    

つるされたランプのジオラマです。    

Pb280035   

   

    

    

【おじいさんのランプ】

巳之助は、家にあるすべてのランプを半田池の木の枝に吊るしました。

石ころを投げつけると、バリーンと音がしてランプの一つが消えました。

三番目のランプが割れたとき、

もう涙でねらいを定めることができませんでした。 

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コメント

こんにちは。土曜日に記念館へ行ってきました。100円ショップで買った文庫本で新美南吉を知りました。こちらは北関東なので、なかなか行く機会がなかったのですが、関西に行く機会があり、ちょっと足を延ばして見ました。ジオラマが良かったですよね。

もろみさん、コメントをありがとうございます。土曜日とば、同じ日ではありませんか。顔を合わせたかもしれませんね。

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