新美南吉記念館3/ジオラマ「ごんぎつね」「手袋を買いに」
ジオラマ。
意味は「立体模型。ミニチュアの人物や物と背景とを組み合わせ、ある場面を立体的に現すもの」
新美南吉の童話の世界を表現するのに、ジオラマはいいなと思いました。
記念館にはたくさんのジオラマがありました。
一部を紹介します。
【ごんぎつね】
ごんは、兵十がいなくなると、
びくの中の魚を川の中にぽんぽん投げこみました。
最後に頭をびくの中につっこんで、
うなぎを口にくわえました。
そのとき向こうから、兵十が
「うわぁ ぬすっと狐め」
とどなりたてました。
【ごんぎつね】
あくる日もごんは、栗をもって行きました。
兵十は、ごん狐に気づくと、火縄銃をとってうちました。
「おや、ごんお前だったのか、いつも栗をくれたのは」
ごんはぐったりと目をつぶったままうなずきました。
【手袋を買いに】
「お母ちゃん、お手々が冷たい、ちんちんする」
子狐は、ぬれた両手を母さん狐の前にさしだしました。
母さん狐は、手でやんわり包んでやりながら、
夜になったら町まで行って、
毛糸の手袋を買ってやろうと思いました。
【手袋を買いに】
子狐は帽子屋の戸が開いたとき、光がまばゆかったので、
出してはいけない方の手を出してしまいました。
帽子屋さんは、狐の手だと気づきましたが、
棚から毛糸の手袋を取り出して
子狐の手に持たせてやりました。
よかったなあ。ジオラマ。
ジオラマをじっくり見に行くためにもう一度行きたいくらいです。
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