「教師は地域の達人になれ」・・・ブドウおじさんに話を聞きに行く
メルマガ「教材・授業開発研究所ニュース」7月13日号で岡山県赤磐市立軽部小学校の岸本勝義先生が、次のように書いていました。ズシンと心に残りました。
地域の学習を成功させるには、やはり有田先生がいつも言われる「教師は地域の達人になれ」ということが基本なんだといつも感じる。
今年の夏休みの追究が楽しみである。
夏休みは追究ができる時。出歩きたいです。
勤めている学校の北は、本宮山のすそので、なだらかに下っています。
そこの農業にかねてから関心があり。
戦後、何もなかった笹の原を開拓した人たちが住んでいる地域です。
長野県から開拓ではるばるやってきたHさん。
渥美から来たミカン農家のOさん。2人の方に話を聞いてきました。
そして7月24日は豊橋から来てブドウ栽培をしているWさんの所に行ってきました。
聞いてきたことを箇条書きで。
・5月の終わり頃から花をつみ取る。下の方を少しだけ残す。3センチ。
・そのたった3センチがいずれ伸びて大きく実る。
・ジベレリン処理をして、種なし巨峰をつくる。
・種なし巨峰は、実は豊橋市で昭和40年後半に始まったそうだ。
このサイトにも、最初が豊橋だとありました。
http://www.ja-toyohashi.com/koho/843/843_060727.html
・(ジベレリンは植物成長ホルモンの一つ。種ができる前に果実が熟す。だから種なし。なるほど。そういう仕組みなんだ)
・一房30粒くらいにして作る。
・赤土の土壌で、作物を作るのは難しいが、できたものは美味しい。赤土で作ったことを宣伝している。
・有限会社バイオ・リサーチの「エコグリーン」というものを使用。これが美味しいブドウをつくる秘訣。企業秘密ではないとのこと。ここに載せます。
http://www3.tokai.or.jp/bioresearch/e1.htm
・昼と夜の温度差があると、巨峰の色は黒くなる。勝沼や長野は黒い。しかし、この辺りはあまり温度差がないので、紫色っぽい。
・いろいろ工夫をしてきたが、次の目標は色を黒くすること。
・20年ブドウ栽培をやっている。
・盆前は酸味が強いが、盆を過ぎると酸味が抜けてくる。
・お盆のお供えとしてたくさん出荷される。我が家のブドウの売りは「プリプリ」感。
(7月24日の巨峰)
子どもたちから「ブドウおじさん」「ブドウおばさん」と呼ばれているご夫婦。1時間半、楽しく話を聞いてきました。
道草さんの取材力。いつもながらに感服しています。
こういう話を伺えると、良いですね。5年の社会科、果物農家の学習で生かされますね。
うわぁ残念。(終わってしまいました)
投稿: ふっとわーく | 2008年7月26日 (土) 13:18
ふっとわーくさん、コメントをありがとうございます。学校からすぐ近くにあるブドウ畑の方へのインタビューでした。でもね、今の学校、8年目ですが、こんなに大きなブドウ畑があるのを知ったのは、今年度になってからです。あれども見えず。8月中旬に出向いて、ブドウを食べてきます。またその時はブログで報告します。
投稿: いっぱい道草 | 2008年7月26日 (土) 20:40