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2008年2月 5日 (火)

学校の先生は「コメント力」で勝負

コメント力 コメント力
斎藤 孝

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「コメント力」を読みました。

印象的な文があちこちありました。そのうちの2つを引用。

欧米人にとって、人と同じであることは個性がないということであり、それは恥だという価値観がある。一方、日本では人と違いすぎるコメントをすると、気をてらっているとか、目立とうとしているとみなされ、あまり評価されなかった。

だから黙っているほうが得、という風土が作られてしまった。その結果、日本人の知的能力に比してコメントの質が低すぎる状況を生んでしまったのだ。

コメントをするには欧米人のようにある種の覚悟が必要だ。コメントを求められているときは、自分の見識やオリジナリティの深さを問われているということを肝に銘じる必要がある。

いい加減に、「いやあ、よかったですよ」と何となく感想をたれ流すような癖はやめたほうがいい。(14~15p)

映画を見た、本を読んだ、こんな体験をした・・・など、ブログでは何か感想を書きます。これもコメント力を磨く機会だなあと思います。

コメント力と教師は関係が深かったです。以下の文。

学校の先生は、まさに「コメント力」で勝負しなければならない職業である。生徒が日記を書きてきたら、先生がひと言コメントを書く。それだけで生徒がやる気になって、次の日も日記を書いてくる。つまりコメントが、次のエネルギーに変っていくのだ。

それには理由がある。コメントを書くのはかなりのエネルギーを使う。私も小論文の添削をやったことがあるが、ひとつひとつにコメントを書いていくのは相当重労働で、エネルギーを消耗した。しかし、そのエネルギーが、相手へのプレゼントになっている。コメントは単なる評価ではなく、その人へのメッセージになっているからだ。(235p)

今、私の書くコメントは、子どもたちにメッセージになっているかどうか

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