「福笑い」の歴史と今
前投稿に続いて「福笑い」の話。
「福笑い」は今あまりやられていません。やられていないように思います。
では、「福笑い」はいつごろから行われて、今はどんな状況なのだろう。
「福笑い」への関心が高まってきたので、最近資料探しをしていました。
昨日、豊橋市の図書館で借りてきた本は参考になりました。
右の本です。「おもちゃ博物館6 双六・福笑い」(京都書院/1992年)
この本に「福笑い」の説明が次のようにありました。(写真は全てこの本から撮影したもの)
俗に「おかめ」と言われるお福面の、顔の輪郭だけを描いた紙の上に、手拭などで目隠しした者が、別に切り抜いた眉、目、鼻、口を正しく並べてゆく遊びで、自分の感(勘?)だけで並べていくため、非常に滑稽な目鼻立ちになるのでおもしろい。
江戸の後期から遊び始められたのではなかろうか。明治になるとお正月の遊びとして盛んに行われ、明治以降、昭和35年頃まで各家庭でお正月の遊びとして行われていたが、その後、急速に遊ばれなくなった。
その内容もお福だけでなく、人気役者(「崑ちゃんふくわらい」写真)、軍人(写真)、アニメの主人公(「鉄腕アトムふくわらい」写真)など、その時代の人気者が福笑いに登場した。
この本によると、「福笑い」は昭和35以後急速に遊ばれなくなったということです。
ウィキペディアによると、「平成以降は一般家庭での正月の遊びとしては廃れ気味」とありました。
とにかく今は、「福笑い」は衰退気味は間違いないようです。
ただウィキペディアにはこうも書いてありました。
「パソコンやウェブ上で遊ぶ福笑いソフトなどが登場」
福笑いソフトは興味あり。一つだけ試しにやってみました。英語版です。
http://www.genkienglish.net/fukuwarai.html
他にもあったのですが、うまくダウンロードができませんでした。またやってみます。
福笑い、確かに最近あまりやりませんね。
本校では数年前に生活科の「あそびのくに」で福笑いのコーナーがあった記憶があります。
昨年ニュージーランドに息子が行った時、現地の小学校で福笑いのコーナーを担当したそうです。
只、すぐ終わってしまって困ってしまい、2校目では折り紙コーナーに変えたそうです。
投稿: ふっとわーく | 2008年2月10日 (日) 23:06
おはようございます。変にこだわった「福笑い」の話にコメントをありがとうございます。かつて盛んに行われた福笑いが今、はやらないのは、昔と今の日本人の何かが変わってきているのかな。そんなことに関心があります。
投稿: いっぱい道草 | 2008年2月11日 (月) 06:01