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2008年2月19日 (火)

私も「人生、すべての出来事に、意味がある」と思う

勧められて読んだ本が良かったです。

1_1814 「親と子で考える 14歳からの人生学」(PHP2008年3月臨時増刊号)です。

いい話がたくさん載っていましたが、ここでは田坂広志さんの話。たくさん引用します。ご覚悟を。

   

もし社会通念を前提とするならば、人生において「成功」は約束されていない。しかし、「成長」は約束されている。どのような敗北や失敗、挫折に直面しようとも、人間は必ず、それを糧にして「成長」していくことができる。(中略)私にとって、「人生の成功」の定義を問われるならば、「命あるかぎり、成長していくこと」。その生き方ができるならば、それは、素晴らしい人生であると思っています。(54~55p)

   

「出世」をめざすかぎり、勝者と敗者が生まれる。しかし、仕事を通じて「働き甲斐」をめざすならば、自分も仲間も、みんながワクワクして働ける。そして、「成長」をめざすならば、自分も仲間も成長していける。(58p)

  

この「成長の思想」を持つと、実は、人生の風景が変わるのです。/競争に勝ち抜くことを人生の成功と考える「勝者の思想」を持つかぎり、人生の苦労や困難、失敗や敗北はできるだけ避けたいネガティブな出来事ですが、「成長の思想」を持つと、その出来事のポジティブな意味が見えてきます。(58p)

   

イチロー選手が、アスレチックスのハドソン投手に何試合も抑え込まれていたとき、あるインタビュアーから「彼は、あなたの苦手なピッチャーですか」と聞かれました。この問いに対して、イチロー選手はこう答えたのです。「いえ、そうではありません。彼は、私というバッターの可能性を引き出してくれる、素晴らしいピッチャーです」これはまさに深い人生論だと思います。人生で与えられる苦労や困難とは、自分という人間の成長の可能性を引き出してくれる素晴らしい出来事である。「成長の思想」の根底には、その肯定的な思想があるのです。(59p)

  

「成長の思想」を抱くことによって、我々が人生の出来事を見つめる視線は深くなり、その意味を考える「解釈力」が豊かになっていきます。そして、そうした歩みを続けていると、いずれ、人生の様々な出来事を通じて、何かが自分を導く「声」が聞こえてくるような感覚を覚えるようになります。/私自身、まだまだ未熟な人間であり、道半ばで修行を続けている人間ですが、五十六歳という年を迎えて、素朴に信じられるようになった言葉があります。/「人生、すべての出来事に、意味がある」「人生、起こることは、すべて良きこと」(60~61p)

   

世間体でいけば、いい年をして毎日あがいている状態です。自分で自分が歯がゆいです。

でも田坂さんのような発想でいたなら、落ちこみはぐっと減少します。確かに成長したいと願っています。成長するためにやれることはやろうと思っています。本を読み、講座に出て、その他いろいろな機会に他の人から学ぼうと思っています。子どももじっくり見ていきたいです。毎日、いろいろ試しています。

そういう機会なのでしょう。ポジティブに行きたいです。この先、どこまで変われるか。

「人生、すべての出来事に、意味がある」・・・この本と出会ったのも良かったです。

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