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2008年1月29日 (火)

「かさこじぞう」の時代に、だいだい色の人参はあったか?

先週、全校集会で2年生が「かさこじぞう」の劇をやりました。

おじいさんが、笠を売るため街にやってきた場面。

街はにぎやかで、いろいろなものを売っていました。

なかには野菜を売る人もいて、篭のなかにはだいだい色の人参。

その時、教頭先生が後ろから「あの頃って、あんな人参、あったのかな?」とささやいてきました。

    

私にはわかりませんでした。

でもこうやって、調べるお題をいただけたことに感謝。

調べてみました。

「かさこじぞう」がいつの時代かはわかりません。

地蔵信仰は平安時代から始まり、江戸時代が盛んだったらしいのですが、

まあ江戸時代よりは古いお話でしょう。

人参はアフガニスタン付近の原産だそうです。

人参はそこを出発して、西に向かっていったヨーロッパ型人参と、

東に向かったアジア型人参にわかれるそうです。

日本に先にやってきて広まったのはアジア型人参。

中国経由で日本に伝わったのは16世紀。室町時代、戦国時代です。

アジア型は長めで、色は多彩だったようです

ヨーロッパ型は、オランダで品種改良され、オレンジ色の人参が作られました。

これが今の日本で身近な人参です。

オレンジ色の人参が日本にやってきたのは、江戸時代末期。

そして第2次世界大戦後、オレンジ色のヨーロッパ型人参が主流となります。

ヨーロッパ型人参の栽培のしやすさ、甘いおいしさなどが、

アジア型人参を上回ったのでしょうか。

   

結論。「かさこじぞう」の時代に人参はあったでしょうが、だいだい色の人参はなかったものと思えます。

すでに教頭先生には調査結果は知らせました。

アジア型の人参の写真を掲載したサイトがあったので紹介します。

赤色の金時人参です。

http://www.shunmaga.jp/zukan/yasai/ninjin/ninjin.htm

http://alic.vegenet.jp/panfu/carrot/carrot.htm   

一度食べてみたい、アジア型人参。金時人参を食べてみたい。

またスーパーで探してみよう。

   

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