「大関和物語」⑥ 「数え年」と「満年齢」について
今日は令和8年5月2日。
4月27日の記事の続きで、本「明治のナイチンゲール
大関和物語」(田中ひかる著/中央公論新社)より
引用していきます。
「誕生日の贈り物です。運動の時間に、風に乗って飛んできた花び
らを捕まえました」
看守の視線など気にせず、尚江が微笑む。
「誕生日の贈り物?」
和がいぶかるのも無理はなかった。正月に皆一斉に年をとるのが
当たり前で、個人の誕生日を祝う習慣などない。
「西洋には、生まれた日を祝う国があります。こんなものしか用意
できず、面目もありませんが……」
そういえば以前、手紙で生まれた年月日を聞かれたことがあった。
年齢差を知りたいのかと思ったが、祝ってくれようとしていたのだ
ろうか。理由は何であれ、監獄署にいながら贈り物を準備してくれ
たことが、和はうれしい。
洗濯物が入った風呂敷包みを抱えて監獄署をあとにした和は、濠
端で一旦足を止め、懐から押し花を取り出す。じっと見つめ、再び
大事そうに懐にしまった。(228p)
木下尚江が、面会にきた大関和に誕生日プレゼントをしたシーン。
このシーンは「数え年」「満年齢」の違いに関わる話。
私はこの「数え」「満」が苦手です。
違い比較辞典 「数え年」と「満年齢」の違いとは?分かりやすく解釈
このサイトから一部引用します。
「数え年」は「かぞえどし」と読みます。
「数え年」は、「生まれた年を1歳として、新年を迎えるごとに1歳
ずつ加えた年齢のこと」という意味があります。
例えば、2000年の10月に生まれた人がいる場合、生まれた時点で
1歳になります。2か月後の2001年の元旦に、新年を迎えた瞬間に
2歳になるというわけです。(中略)
「数え年」を一般的に採用している国は、世界で韓国のみとなって
います。かつては、日本をはじめ東アジアの国々は、「数え年」を
使用していましたが、徐々に「満年齢」に切り替わりました。
日本が「数え年」から、「満年齢」に切り替わったのは、明治6年
のことです。ただし、一般的には「数え年」が使われており、本格
的に「満年齢」に切り替わったのは、第二次世界大戦後と言われて
います。(中略)
「満年齢」は「まんねんれい」と読みます。
「満年齢」は「誕生日ごとに1歳を加えていく、年齢の数え方のこ
と」という意味があります。
例えば、2000年の10月に生まれた人がいる場合、生まれた時点で
は0歳になります。2001年の10月になり、誕生日を迎えた時点で、
1歳になります。
正月にみんなで一斉に年を取る。
昔は当たり前だったようですが、今はすごく違和感です。
厄年や七五三などの行事は数え年。
今でも「数え年」の風習が残っているのは、切り替わってから
まだ間がないということなんですね。
明治には誕生日プイレゼントは珍しかったんだと、この文章で
思いました。
韓国は今も満年齢なのか?
調べました。
CNN 韓国で「満年齢」統一の法律施行、「数え年」より1~2歳若く(2023年6月28日)
なんと、2023年6月28日に韓国では
年齢の数え方を「満年齢」で統一する法律が施行されたそうです。
変化がありました。
でもこのサイトでは、次のように書いてありました。
政府は28日、新基準を採用後も、状況によっては従来の制度をその
まま引き継ぐと説明した。例えば子どもは誕生月に関係なく、今後も
満年齢で6歳になった次の年の3月に小学校に入学する。
飲酒や喫煙なども、誕生月を問わず、誕生した年に基づいて認められ
る。つまり、1990年1月生まれも12月生まれも同年齢と判断さ
れる。
この法律に基づき、アルコール飲料は満年齢で19歳になる年から購
入できるようになる。
兵役義務についても引き続き、年齢や誕生日ではなく、生まれた年に
基づいて入隊年齢が決まる。
国民の多くは今後も日常生活や社交の場では、慣れ親しんだ数え年を
使い続ける見通しだ。
一方で歓迎する声もある。法制処が行った世論調査では、86.2%
が満年齢を使用すると答えた。年齢の数え方が混在する状況に閉口し、
満年齢の標準化を長年訴えてきた議員たちの勝利だった。
韓国は日本と同じで、年齢でしばらくは混乱するんだろうな。
私みたいに。
この引用文でまた新しいことを知りました。
韓国は3月入学なんだ。

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