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2023年11月 3日 (金)

本「日本国紀 下」/相楽総三 江戸無血開城 小栗忠順

   

今日は令和5年11月3日。

  

この本を読みました。

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「日本国紀 下」(百田尚樹著/幻冬舎文庫)

  

明治時代から令和までの通史です。

  

引用していきます。

  

江戸無血開城

薩摩藩と長州藩を中心とする新政府は、徳川慶喜追討令を出し、攻撃

目標を江戸と定め、東征軍を組織しました。この時、西郷隆盛は東征

軍の先遣隊として、相楽総三が結成した赤報隊を派遣します。 相楽は

西郷の命令で江戸でテロ事件を画策した尊王攘夷派の志士でした。

赤報隊は進撃の途中、「旧幕府領の年貢を半分にする」という約束を

掲げて、農民たちの支持を取り付けていきましたが、これは相楽が新

政府に進言して認められた政策でした! しかしその後、新政府は財政

逼迫のためにこの方針を撤回し、相楽を偽官軍として処刑しました。

この一件は新政府軍の汚い性格が露骨に現れたものといえるでしょう。

(48〜49p)

  

相楽総三(さがらそうぞう)が気になったので、調べました。

Wikipedia 相楽総三

ここに面白いことが書いてありました。

  

脚本家の三谷幸喜は最初に大河ドラマのオファーを受けた際、当初は

相楽総三を主役にしたドラマを提案していたが、地味であることを理

由に却下されたことを明かしている。

  

三谷さんが大河ドラマにしてみたいと思った人。

ますます興味が出てきます。

三谷さんの最初の大河ドラマは、「新選組!」でしたね。

相楽総三は、「るろうに剣心」にも出てくるそうです。

相楽総三さんの辞世の句が、気持ちがよく出ています。

新・立命館大学戦史研究所 今日の辞世の句

 

思うことひとつもならて死にもせバ あしく神と也てた丶らん

(思うことの一つも成功せずに死にもしたら 悪神となって祟ろう)

  

慶喜から全権を任された勝は、総攻撃の二日前、薩摩藩邸に乗り込

み、西郷と面談します。そして驚くべきことに、勝は攻撃予定日の

前日、ついに西郷を説得し、戦いを回避することに成功しました。

時に、明治元年(一八六八)三月十四日新暦四月六日)のことでした。

「江戸無血開城」として知られるとの事件は、日本史に燦然と輝く

奇跡のような美しい出来事です。私は、「これぞ、日本」だと思い

ます。 恨みや怒りを超えて、日本の未来を見ようという両者の英断

があったればこそのことだったからです。

ただし、江戸無血開城を成し遂げられたのは勝の力量によるところ

大だったと私は見ています。勝でなければできなかったことかもし

れません。西郷は勝に会う前に、イギリス公使のハリー・パークス

に説得されて攻撃をやめることを考えていたという説がありますが、

はこの説には与しません。むしろ勝に説得された西郷が、血気に

はやる東征軍の幹部クラスを納得させるために、パークスの名前を

出したのではないかと考えられます。

(50p)

  

イギリス公使ハリー・パークスが説得したというのは、

初めて聞きました。そんな説があるのですね。

百田さんは、素直に喜んでいます。「これぞ、日本」と。

日本が大好きな百田さんらしい文章です。

「与しません」の読み方。「くみしません」

使い慣れたい言葉だなあ。

  

  

 

明治元年(一八六八)、新政府軍は無抵抗の小栗を捕縛し、翌日、裁判も

せずに処刑しました。享年四十一でした。新政府軍は旧幕臣には寛容で

したが(勝義邦、大鳥圭介、榎本武揚らは政府高官に取り立てられている)、

なぜ小栗だけを赦免も行なわずに処刑したのかは不明のままです。新政

府は後に様々な罪状を挙げていますが、いずれも事実ではありません。

もしかしたら、この後に起こるかもしれない旧幕府軍との戦い(実際に

起こった)において、小栗が旧幕府軍の軍師となることを恐れたのかもし

れません。

いずれにしても小栗忠順の死は、日本にとり実に惜しいことだったとい

わざるを得ません。もし幕末を生き延び、明治政府の重鎮になっていれ

ば、どれほど日本の近代化に貢献できたかも知れません。  

(54p)

  

名前の読み方は「おぐりただまさ」

大河ドラマ「青天を衝け」で、武田真治さんが演じていました。

もっと長生きしてほしかった人です。

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