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2022年12月 7日 (水)

今昔物語/映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ」

     

今日は令和4年12月7日。

  

地理の授業で、北アメリカを教えています。

ちょっと違和感を感じたことがありました。

「先住民」という言葉です。

北アメリカの先住民と言えば、

「インディアン」ですが、教科書には全く出てきません。

先住民を教えるために、

映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(1990年)がいいと思って、

2019年10月24日に

テレビ放映されたものを見せました。

その時に、映画の中では、

「インディアン!」と叫んでいるのに、

字幕には「先住民だ!」となっていました。

Rimg1530

何とも間が抜けたセリフになっていました。

  

ここまできて、さては「インディアン」は差別用語とされ、

使われなくなったのかと思いました。

 

31年前に2万2千円かけて買ったビデオテープを出してきて、

同じ場面を再生してみました。

Rimg1531

やっぱり「インディアンだ!」になっていました。

  

この30年で、変わってしまいました。

いやすでにだいぶ前から変わってきているのでしょう。

  

今日の生徒の反応です。

「インディアン」という言葉に反応が薄いのです。

すでに中学生の世代では、

「インディアン」は死語になっているようです。

  

奥さんに言われました。

「やっぱり古い人が教えとっちゃいかんだに」

  

先日は「アルプスの少女ハイジ」を生徒がほとんど

知らなかったことで、ギャップを感じました。

そして今回の「インディアン」です。

え~、「インディアン」が消えていってしまうのか。

映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ」では、

「インディアン」と俳優たちは言っていますが、

この映画も古くなって、観る人が減ってくれば、

「インディアン」は本当に消えていくんだなと思います。

  

逆らいたい。

映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ」を抱えたまま、

人生の最後までジタバタしたいです。

決して私はインディアンを馬鹿にしていません。

差別もしていません。

この映画に出てくるインディアンは尊いです。

コメント

なんか、すごいですね字幕が変わっているって。  森山加代子の「悲しきインディアン」は「悲しき先住民」になるの?
しかし、毎度感心します。地理北米で「ダンス・ウィズ・ウルブズ」を使うあたり!
私設映像ライブラリの機能整理に。

コメントをありがとうございます。
「インディアン」が消えていくのは
納得できない話です。
自分は、「インディアン」を残す活動を
静かに行っていきたいと思っています。

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