今の中国を教える
今日は令和4年10月12日。
地理の教科書の写真です。
見開きのページのタイトルは「巨大な人口が支える中国」です。
(「新しい社会 地理 東京書籍」62p)
この写真は魅力的でした。
この写真1枚で授業をしてみました。
「この写真を見て、気づいたこと、思ったこと、
わかったことを書きなさい」
「発表しましょう」
という授業です。
中国の勉強をしていく導入です。
人々の服装から、季節は冬だと予想しました。
生徒たちのイメージでは、帰省するのは家族一緒。
しかし、この写真の中には子どもがいません。
ここが生徒たちの問題点となります。
大きな荷物を抱えた大人たち。
つまりこれは、シャンハイ付近の工場や会社に、
出かせぎ労働者として働いていた人たちが、
家族の待っている故郷に帰る可能性が高いのです。
中国の多くの人たちは、
旧暦の正月にお休みをもらって帰省します。
春節と言います。
2023年は1月22日。
お休みは1月21日から1週間だそうです。
寒い季節なので、上の写真の服装とも一致します。
この写真をじっくり見ることで、こんなことがわかってくるのです。
いい写真だと思いました。
さて、明日は中国を本格的に教えます。
と言っても、45分間勝負です。
教えることはたくさんですが、映像をつかいたい。
この映像はどうだろう。
天空家族の7年 ~極貧から抜け出したい!~中国・四川省 標高3,000mの希望~
四川省にある少数民族イ族の農村。
非常に貧しい。年収3万円。(月収2500円)
3人の子どもを抱える夫婦が、希望を持っているのは教育。
子どもたちに教育を受けさせて、
それによって貧困から脱出しようと考えます。
7年後。長男が普通高校入試。
合格したなら生活は楽になっていくが、
不合格なら生活は変わらなくて辛いと父親。
夫婦は、子どもたちの教育のために、
海岸沿いの都市に出かせぎに出ている。
2016年の作品。1時間番組。
中国の経済格差を知らせること、
子どもは家族のために進学を頑張っている姿も知らせることができる。
でも授業で見せられるのは、きっとほんの5分間程度。
どこを絞って見せるか。
さっきまで検討していました。
明日、どんな授業になるかな。
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