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2022年8月16日 (火)

「翼をください」③ 「崩れ落ちる兵士」はやらせ?

    

今日は令和4年8月16日。

  

明日から出勤だというのに、腰痛の嵐。

午前中にがんばって垣根の剪定をしたのが原因か。

今晩は安静にして、明日に備えます。

  

前記事に引き続き、

「翼をください」(原田マハ著/毎日新聞社)

より。

  

破顔一笑。

(193p)

  

これは何と読むのだろう。そして意味は?

調べました。

日本漢字能力検定協会

読み方は「はがんいっしょう」

意味が難しい。上記の協会のHPから引用します。

 

大笑いしていません

「破顔一笑」とは、にっこり笑う様子をあらわす四字熟語だ。「顔が

破れる」と書くので、相好を崩して大笑いするような印象があるが、

実際は「破顔」は顔をほころばせること、「一笑」は軽く笑うという

意味なんだよ。おもしろいものを見ておかしくて笑うというよりは、

「合格の知らせに破顔一笑した」というように、心配事などがあった

けれどもよい知らせを聞いて笑顔になる、という場面で使うほうがふ

さわしいね。

   

私は「破顔」を見て大笑いをしていると思いました。

確かに「一笑」なのだから、それほど笑ってはいないのでしょう。

でもこの小説では、大笑いしている場面に使われているかな。

日本語は難しい。

  

自室の机の上にある読書灯を点して、山田は引き出しの中から二枚の

切り抜き記事を取り出した。写真が掲載されている。

一枚は、頭を撃ち抜かれた兵士が崩れ落ちる瞬間をとらえた写真だ。

スペイン内戦の最前線でこの衝撃的な一枚をとらえたのは、ロバート

・キャパ。無名の若いカメラマンだった。

暁星新聞パリ支局が、二年ほどまえ「若いが腕のいいユダヤ人カメラ

マンを雇った」と何枚かの写真を送ってきた。聞けば、その青年は、

暁星の特派員城戸又一から借りたライカで撮影したという。一枚、一

枚、どれを見ても呼吸が感じられるほど、人物や事件に肉薄する写真

だった。

その一年後、この写真ーーー「崩れ落ちる兵士」をフランスの雑誌「

ヴュ」に掲載して、無名の若者は一躍世界にその名を知られるように

なったのだ。

(203p) 

  

ロバート・キャパは、日本の新聞社が雇ったの?

Wikipedia ロバート・キャパ

☝ この文章を読むと、毎日新聞の城戸又一夫妻との交流があったことが

書かれていました。雇ったというか、キャパが撮った写真を

毎日新聞は買っていたのではないだろうか。

ロバート・キャパに関する本を読んで確かめたいです。

  

ロバート・キャパについては、番組「映像の世紀バタフライエフェクト」で、

ユダヤ難民であったことを知りました。

同じくユダヤ難民の女性カメラマン、ゲルダ・タローと組んで、

傑作をものにしたことも知りました。2人は同棲していました。

_

Wikipedia

 

あまりに有名な写真「崩れ落ちる兵士」

今回調べていて、この写真には疑惑があることがわかりました。

この写真は、内戦の時のものではなく、演習中の時の撮影。

したがって兵士も死んでいない。

何より、この写真を撮ったのは、ロバート・キャパではなく、

ゲルダ・タロー。

ゲルダについても「映像の世紀バタフライエフェクト」で知りました。

実はロバート・キャパという名前は、

ゲルダ・タローが創り出した名前。

この名前を使って、

ゲルダとロバート・キャパ(本名フリードマン・エンドレ)は

共同で作品を発表していたそうです。

その中の1枚が、上の写真。

本当だろうか?ちょっとショックです。

これはネットで調べるのではなく、

文献に当たらなくてはなりません。

また読みたい本が増えました。

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