「翼をください」① 「ニッポン」の偉業にアメリア・イアハートを絡めた話
今日は令和4年8月15日。
この本を読みました。
「翼をください」(原田マハ著/毎日新聞社)
あとがきによると、この本は、原田さんの元同僚の提案で
書かれたそうです。
1939年に、世界でまだだれも達成していなかった
世界一周飛行を実現した飛行機名「ニッポン」のことを
書いてほしいとたのまれたのです。
「ニッポン」の偉業は、その後の太平洋戦争と、
アメリカGHQの占領などによって、
表には出ず、どちらかと言えば隠された出来事でした。
日本のすごさをアメリカは良しとしなかったのでしょう。
その「ニッポン」の偉業に、原田さんは、
アメリア・イアハート(イヤハート)の1937年の
世界一周飛行への挑戦を絡めたのです。
この小説で、アメリア・イアハートは、
エイミー・イーグルウィングの名前で登場します。
エイミーは、世界一周を達成する直前に、太平洋に墜落。
ちょうどそこに居合わせた日本軍の潜水艦に救助され、
日本に渡ります。
エイミーの世界一周の挑戦は、
軍によるスパイ活動に利用されていることを知ったエイミーは、
アメリカへの帰国を拒否して、日本に滞在。
日本語も習得します。
そして、「ニッポン」による世界一周に同行するのです。
実際は、アメリア・イアハートは、
太平洋に墜落したと思われるも、今もって行方不明です。
そのアメリアを生きているとして「ニッポン」の話に絡めてしまい、
大丈夫なのかと冷や冷やしましたが、最後は見事に納めてしまうなんて、
さすが原田マハさんだと思いました。
アメリア・イアハートについては、
番組「映像の世紀バタフライエフェクト」で初めて知りました。
※ここでも道草 毎週月曜日「映像の世紀バタフライエフェクト」が楽しい(2022年7月4日投稿)
映画「アメリア 永遠の翼」を観ました。
※ここでも道草 映画「アメリア 永遠の翼」を観ました(2022年7月21日投稿)
そしてこの小説を読みました。
だんだんアメリア・イアハートのことが
積み重なっていくのが楽しみです。
こういうのが私の好きな「道草」なんだよなあ。
次の記事で引用文を載せます。
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