「ゴールデンカムイ」5巻 シャチは「レブンカムイ」と呼ばれていた
今日は令和4年7月22日。
前記事に引き続き、
マンガ「ゴールデンカムイ」5巻より。
5巻41話には、突然シャチが登場します。
浜辺で主人公杉元と囚人辺見が格闘している時に、
シャチが大きな口を開けて、辺見を持ちさってしまったのです。
先の日曜日の晩、「ダーウィンが来た!」で、
イルカを襲うシャチを見たばかりでした。
大きな巨体なシャチですが、
すばしっこいイルカに、何度も体当たりをして弱らせ、
餌食にしていました。
シャチのフットワークの良さを見たばかりだったので、
辺見を持ちさってしまったのは納得です。
アイヌの少女が、シャチを見て叫びました。
「レブンカムイだ!!」
「レブンカムイ(沖にいる神)」が人を襲うなんて。
本当はクジラを追ってこの時期集まって来る」
「私たちはシャチに追われて浜に打ち上がった
『寄りクジラ』も食べる。
だからシャチは山のような肉を届けてくれる神として
イソヤンケタル(獲物を浜に上げる神)、
イコイキカムイ(それ”クジラ”をいじめる神)とも呼んでいる。」
(第41話)
よく調べているなと思います。
杉元は、悪戦苦闘して、シャチから辺見の死体を取り戻します。
シャチは結局、浜辺に打ち上げられます。
そのシャチの肉を竜田揚げにして、みんなで食べます。
このマンガの著者は、料理にも詳しいみたいで、
そのレシピまで描いています。
クジラの竜田揚げを思い出しながら、読みました。
アイヌの少女アシリバは、
シャチの背筋(はいきん)をもらいます。
なぜか。
弓の弦にするそうです。
クジラの背筋を乾かして叩き、細く裂いて作った弦は、
湿気や乾燥で伸びたり縮んだりしないそうです。
「レブンカムイのなら、もっと強い弓になるはずだ」
(第42話)
知的好奇心をくすぐるマンガです。
夏休み期間中に、何巻まで読めるかな。
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