「天声人語」/山の単独行・すき家のワンオペ
今日は令和4年6月8日。
ヤフーニュースでは、最初の窓のニュースは共通だけど、
2つ目の窓のニュースは、パソコンを使っている人の
検索頻度のビックデータが反映されていると聞きました。
本当なのか?
私の場合、山で遭難したニュースがよく上位に表示されます。
たとえば、今晩も。
雨引山は1371mの山。
無事の帰還を祈ります。
山で遭難のニュースは、ほっておけない気持ちになり、
ついクリックして開いてきたのかもしれません。
特に単独行の遭難は、心がざわつきます。
40歳代は、単独行でたくさんの山を登りました。
6月6日朝日新聞朝刊の「天声人語」は、
書き留めておきたいと思った内容でした。
引用します。
1人で山に登るのが危ないことは数字が示している。単独行の遭難で
死亡・行方不明になる割合は、パーティーを組んで登る場合の2倍を
上回るという。滑落によるけがや熱中症など、1人ではどうにもなら
ないことがあるからだ▼「誰か仲間といっしょに登っていたら、命を
落とすこともなかっただろうに」。フリーライターの羽根田治さんが
書いた『ドキュメント単独行遭難』に、そんな救助関係者の言葉があ
る。山小屋まで、助けを求めに行ける仲間がいれば▼似たような危険
は、もしかしたら飲食店のワンオペ勤務にも潜んでいるのかもしれな
い。牛丼チェーンすき家の名古屋市内の店で1月の早朝、1人で勤務
していた女性が心筋梗塞で亡くなった▼防犯カメラの映像によると、
その50代の女性は午前5時半ごろに店の厨房で倒れたらしい。別の
従業員が出勤するまで誰にも見つけられることなく、3時間以上が経
っていた。すぐに誰かが介抱し、救急車を呼んでいたらと考えてしま
う▼すき家のワンオペ勤務は「トイレもままならない」「強盗に狙わ
れやすい」などと批判され、深夜帯は廃止していた。しかし早朝帯で
は続いており、この件を受けて改めるという。後手に回った対応は、
客の少ない時間帯に人を置きたくないという損得勘定が優先したのか
▼羽根田さんの本には、けがで動けなくなったところを通りかかった
登山者に発見され、命拾いした人の話がある。山でなく都会の片隅で
は、それもありえなかったか。
「ワンオペ」とは?
Wikipediaには次のように書いてありました。
「1つの店舗・事務所などで1人の従業員・担当者にすべての業務を行
わせている状態のこと。ワンマン・オペレーションの略」
なぜこのタイミングで、天声人語は、すき家の事件を取り上げたのか?
6月2日にこのニュースが発信されていました。
※日刊スポーツ すき家「ワンオペ」中に女性店員死亡 再発防止へ早朝時間帯も複数勤務体制に移行
1人じゃなかったら・・・・と思う出来事があったんだと知りました。
改善までに半年が費やされたのですね。
誰の身に、何が起こるかわからない。
ワンオペは改善されるべき。
山の単独行も考えないとな。
もう若くないのかも。
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