本「60代から心と体がラクになる生き方」
今日は令和4年4月19日。
この本を読みました。
「60代から心と体がラクになる生き方」
(和田秀樹著/朝日新書)
そのような老後を悲観しているみなさんに、私はぜひとも言いたい
ことがあります。それは、「老後こそ世間体を気にせず、自由に楽
しく過ごすことができる、人生で最も素晴らしい時期なのだ」とい
うことです。
(16~17p)
これがこの本の結論ですね。
85歳ぐらいになれば、半数近くの人がアルツハイマー型認知症に
なります。さらに厳密に脳を解剖してみると、85歳を過ぎたほぼ
全員にアルツハイマー型認知症の所見が発覚します。つまり、高齢
になれば誰もがボケは避けられません。長生きするとは、ボケを受
け入れて生きるということが大前提になるのです。
(30p)
父親の時には、ボケが出てきて焦ってしまいました。
でも当然の成り行きだったのですね。
自分にもいずれその時がやってくるわけです。
たとえば、若い頃に夫の浮気に悩まされていた女性がいるとしま
す。しかし、その女性が認知症になると、そのつらい記憶は消え
失せて、夫の笑顔ややさしさだけが記憶として残ることが珍しく
ありません。
老年科の医師を務める「川崎幸(さいわい)クリニック」の院長・
杉山孝博先生は、この現象を「自己有利の法則」と呼んでいます。
認知症の人に共通して見られる傾向の一つで、杉山先生はそれが
「自己保存の本能」から生まれてくると考えています。誰もが自
分の人生を肯定する本能が備わっており、その本能によって、つ
らい記憶は幸せな記憶に書き換えられるのではないかというもの
です。
こう考えると認知症は、人々のそれまでの人生を幸せなものに塗
り替えてしまう素晴らしい側面もあるということがわかると思い
ます。事実がどんなにつらいものであったとしても、本人が自分
の人生は幸せだった、楽しかったと思い出すことができるのであ
れば、認知症は神様がくれる最後の贈りものなのかもしれません。
(33~34p)
穏やかに過ごしている父親を見ていると、
私も含めて、周囲の人たちもホッとします。
焦った認知症ですが、
だいぶ上手に見守ることができるようになってきました。
では、頭を使い続けるために大事なことは何かと聞かれれば、私
は「人に会うこと」と答えます。
親しい人や好きな人、趣味が共通する人と会う時間は、とても楽
しいでしょう。好奇心が満たされますし、心理的にリラックスも
します。さらに、相手の気持ちを理解しようとしたり、自分の考
えを言葉にしたり、そこから笑いや活気が生まれることで、社会
性をつかさどる脳の部位・前頭葉が刺激されます。脳の老化が一
番最初にはじまるのは前頭葉とされていますから、人とコミュニ
ケーションを取ることが老化を防ぐための訓練になるのです。
(86~87p)
人と会うことを面倒だと思っちゃいけませんね。
私の臨床経験から言わせてもらえば、認知症の進行を食い止める
ために本当に効果があるのは、興味があることをやり続けること、
日常的にやっていた習慣をなくさないということだけです。わざ
わざ楽しくもない、新しいことをやる必要はまったくありません。
(98p)
和田秀樹さんは脳トレは認知症には効果がないと言っています。
老年になれば、組織は守ってはくれません。だからこそ、もっと
自分を大事にしてほしいのです。
誰かに迷惑をかけることに、過度の抵抗を覚える必要はありませ
ん。高尚な趣味を持って、周囲からかっこいいと思われるような
生き方をしなければならないわけでもありません。究極的には自
分が幸せならそれでいいという考え方をしてほしいのです。
(114~115p)
かっこつけたがるところが自分にはあるんだよな。
自分が幸せならそれでいい。この境地になれば楽だろうな。
先述したように、日本は働くことが生きがいになっているという
文化があるのですが、欧米の人たちは早く労働から解放されたい
という考え方があります。
欧米の人たちは仕事だけではなくて、プライベートでも趣味が充
実していたり、別の仕事を持っていたりします。プライベートの
時間を重視するので、仕事一辺倒にならずにバランスが取れるの
です。
(116p)
自分で選択した週に2日半しか働かない生活。
この1年で、今までの自分の生き方とは違った老後の生きっぷりを
つかみたいなと思います。
定年のいう形で、世間の価値観とおさらばできるのであれば、こ
の機会を使わない手はありません。いつまでも旧来の常識を気に
しているような人たちを尻目に、あなたが真の充実感を得られる
ものを見つけてください。
(183p)
定年退職をしました。
社会科だけを教えていれば仕事はOKな生活を得ました。
どう生きるかですね。
ラスト引用。
そこで私がおすすめするのが、「自分が心から興味を引かれるも
のに従う」ということです。心地よいことや面白いこと、幸せに
感じることは人間が根源的に追求する一つの欲求でもあります。
そして、そういったものを追求していく過程で、うれしい副作用
があります。
それは、「不安にならなくなる」ことです。
人間の脳は、原則的に不安なことと心地よいことは同時には感じ
られません。つまり、面白いこと、楽しいことをやればやるほど
不安な感情から遠ざかり、老年を楽しく迎えられるのです。
(168~169p)
私のうつ病にも効くというわけです。
火曜日はお休みです。
午後から、興味が引かれるものを中心に動いてみたいです。
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