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2022年3月20日 (日)

「葬り去られた真実」③ 「遺族におわびします」遺書を残して自殺した人

    

今日は令和4年3月20日。

  

前記事に引き続き、

「葬り去られた真実 日航機墜落事故の疑惑」

(宮村浩高著/青心社)

より引用します。

   

何度も言うが、支離滅裂な事を羅列して、報告書を分厚くし、指摘

されたくない部分を目立たないようにしているだけ。それが難解な

最終報告書の正体なのである。

(171p)

   

一方では損壊しないと書いてありながら、別の場所では脱落したと

書いてあるのです。

しっかり読むことで、矛盾が見えてくるようです。

  

   

今まで書いてきたように事故調の主張する急減圧があった証拠は皆

無に近い。しかし事故調はもはや科学的実証が出来ない為、苦し紛

れであろうか、コックピットクルーに責任を擦り付けていく。

それは「機長らが急減圧のため酸欠状態になり正常な判断が出来な

かったのでは」(P88)と展開していくのである。これは乗務員に

対して大変な冒瀆である。コックピットの三人は勿論のこと、客室

乗務員も最後の最後まで、冷静且つ気丈にその職務を全うした事は

生存者の証言やボイスレコーダーを検証すれば一目瞭然であるし、

フライトレコーダーを解析してもそうである。

(177p)

   

「苦し紛れ」という表現が合っていると思いました。

  

  

ここに1991年に発行された「悲劇の真相 日航ジャンボ機事故

の677日」という奇妙な本がある。

何故”奇妙”なのかというと、この本は読売新聞社の運輸省担当者で

ある人物が書いた事になっているが、読んでいると到底ジャーナリ

ストの目線で書いたものとは思えず、”事故調の為の事故調による本”

としか思えない内容なのである。

事故調の努力を事細かく(到底一新聞記者が知り得ることなど不可

能な内容も含めて)、美談として紹介し、「研究者としてのすさま

じいばかりの執念は・・・」といった美辞麗句で事故調の活動を絶

賛し、事故調の出した最終報告書に対する各方面の”反論”に対する

”弁明”を展開し、事故調の正当性を延々綴ったものである。

(188p)  

  

「悲劇の真相 日航ジャンボ機事故の677日」

(鶴岡憲一・北村行孝著/読売新聞社)がその本です。

本当の真相が明らかになった時に、著者はどう思うのだろう。

   

  

高浜雅己機長の遺族は、遺体引き取りの時も他の遺族の心情を慮(

おもんぱか)って、乗客全ての遺体が確認された最後に遺体を引き

取りに来ている。その時の心中たるや、「乗務員」の遺族にしか解

らない気持ちがあったはずである。

実際に高浜雅己機長夫人は次のように語る。「普段から慎重かつ冷

静な夫だったので、最後まで乗客のみなさまのお命を救うべく努力

したことと信じています。子供たちに誇れる夫であったと思います」

と。そして遺体として確認された下顎骨(五本の歯)のみを遺骨と

して持ち帰った。

これらの乗務員の遺族にとって、唯一の心の支えは「最後の最後ま

で乗客のために闘った」という誇りではないのか。その遺族らにと

って、この事故調や評論家の言葉は余りにも残酷、冷酷なもので、

許せない気持ちになるのである。

(212p)

   

高浜機長の遺体の少なさを不審に思っている人もいました。

  

  

この”捏造”とも言える「後部圧力隔壁破断説」により苦悩する人が

出てくる。

「何故、破断前にその亀裂を発見できなかったのか」との世論に責

任を感じ、整備士であった羽田駐在航空検査長、田島泰さん(当時

57歳)が自殺している。「亡くなった520人の遺族におわびし

ます」という遺書を残して。

そして遺族との交渉役に配置された日航東京支店国際旅客販売主幹

の井上美代子さん(当時54歳)も、唯一の女性世話役として遺族

との間に立ち心労の末、10月11日くも膜下出血で死亡している。

誰かが影でほくそ笑んでいる間に尊い命が奪われ続けているのであ

る。

(214~215p)

  

自殺した方も、心労で亡くなった方も、実名で紹介されていました。

私もここに書き残しておきます。

そのような人がいたのです。真相解明は義務です。

「田島泰 日航機」で検索してみたら、数件ヒットしました。

本当はもっとたくさんヒットすべき人名だと思います。

  

 

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