「放射線を浴びたX年後」② NNNドキュメント 山下幸男さんの証言
今日は令和4年1月16日。
前記事に引き続き、
「放射線を浴びたX年後」(伊東英朗著/講談社)より
引用します。
この事件にかかわる最初の番組制作を後押ししてくれたのは、日本
テレビ系列で44年にわたって放送している「NNNドキュメント」
だった。第四章で詳述するが、私たち地方放送局が全国の人に向け
て放送できる貴重な枠である。制作費も提供される。この枠で放送
するということで、番組制作のゴーサインをもらうことができたの
だ。
(34~35p)
時々は録画していたNNNドキュメント。
これからは積極的に録画しようと思うようになりました。
「昔はキノコ雲を見た人間が何人もいたんだが」
聞き込み開始からわずか15分間でその証言を得た。この内外ノ浦
には、第五福竜丸とともに被ばくした新生丸の乗組員やその家族が
今も暮らしていることが裏づけられた。そう、第五福竜丸以外の漁
船員も、当たり前のようにキノコ雲を見ていたのだ。
(37~38p)
スゴイ証言なんですよね、これって。
山下幸男さんの証言です。
山下(幸男)さんは何気なく「空に広がる火の塊」「船に降り注ぐ
死の灰」「次々と亡くなった仲間たち」と口にした。教科書にはな
い歴史の言葉の数々を耳にした時は、驚きとともに興奮した。
(45p)
埋もれていた声が表に出てきた瞬間です。
興奮したでしょう。
山下幸男さんに関しては、和気一作さんの
「放射線を浴びたX年後」(創風社出版)から転載。
これは原作本でも名シーンです。
取材後7年して、山下幸男さんは亡くなります。
この七年後、山下幸男さんは亡くなった。19名もいた新生丸の乗
組員は、今ではもう、ほぼいなくなってしまった。もう一人いると
言われている生存者も今は不明だ。
私はこの日から、10年にもわたり取材を続けることとなった。
(46p)
でも「NNNドキュメント」で山下さんの声は紹介されたと思います。
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