「地球温暖化狂騒曲」⑤ 『沈黙の春』とDDT
今日は令和3年12月29日。
前記事に引き続き、
「『地球温暖化』狂騒曲 社会を壊す空騒ぎ」
(渡辺正著/丸善出版)より引用します。
これがラストの引用です。
人工物への嫌悪感
科学者という人間集団の活動は、天然にない物質を生む。そうした
合成物質を、当然ながら環境(環狂)主義者は悪とみる。たとえば
米国のレイチェル・カーソンが、1962年の本『沈黙の春』で合
成殺虫剤のDDTを攻撃した。蚊など昆虫には猛毒でもヒトへの悪
影響は無視してよい物質なのに、彼女の筆が「ヒトにもあぶない」
と匂わせたため、環境活動団体が激しいDDT反対運動を起こす。
反対運動にひるむ諸国がDDTの製造・販売を禁じたせいで、いっ
とき激減していたマラリアの死亡者数が元に戻り、2015年の死
者は数十万人を数える(WHO推定)。年間のマラリア発症者が約
200万もいたセイロン(現スリランカ)は、1948年から十数
年間のDDT撒布でマラリアをほぼ根絶した。だが反対運動のため
1964年に撒布をやめた結果、5年後の発症者が100万台に戻
っている。だからいま『沈黙の春』を「悪魔の書」と評する人も少
なくない。
(203p)
人為的CO2を嫌悪する風潮への警告です。
良からぬ方向に行かないように、
勉強をしなければならないということでしょう。
DDTにも悪いイメージがありました。
このサイトを読んで勉強しました。
※大阪健康安全基盤研究所 有機塩素系殺虫剤DDTの歴史と未来(2017年)
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