20211226報告⑥ 「放射能を浴びたX年後」(和気一作著)
今日は令和3年12月31日。
前記事の続きで、「第五福竜丸だけではなかった」関連。
第五福竜丸展示館で購入してこの本を読みました。
「放射線を浴びたX年後」(和気一作著/創風社出版)
原作は伊東英朗著「放射線を浴びたX年後」(講談社)です。
和気さんは漫画家であり、この本は漫画本です。
アメリカの核実験で被爆したのは第五福竜丸だけではないと
高知県の高校教師が、生徒と一緒に高知の漁師に話を聞いていました。
その活動を知った南海放送ディレクターの伊東さんは、
自らも取材を始めます。
そして2004年(平成16年)5月29日に
「わしも死の海におった」という番組を放映します。
その時は一部地域のみの放映でしたが、
10月には日本テレビで「NNNドキュメント」として放映されました。
「NNNドキュメント」は時々録画していたので、
もしかしたら録画していないか調べてみました。
なかったです。残念。
いい番組はこうして見逃されているのですね。
伊東さんはドキュメンタリー映画を製作しました。
2013年に完成します。
映画のタイトルが「放射線を浴びたX年後」です。
☝ このサイトを見ると勉強できます。
映画は2作目も作られ、3作目も作られようとしています。
和気(わけ)さんは、伊東さんの原作本を読んで、
和気さんの父親も、ちょうど核実験の頃に
マグロ漁船に乗ってマーシャル諸島付近で操業していることを知り、
ただの癌で死んだのではなく、被曝したための癌だと確信します。
そしてこのマンガ本を描きました。
第五福竜丸展示館の安田事務局長さんは、
一連の出来事を「第五福竜丸事件」としてはいけない。
せめて「ビキニ事件」と呼ぶべきだと言っていました。
第五福竜丸だけではなかったからです。
その被害は他の船やマーシャル諸島の島民など
広い範囲で起こっているからです。
2021年はまもなく終わります。
最後に和気さんの「放射能を浴びたX年後」を読んで
勉強ができてよかったです。
あとは紅白歌合戦を家族で見ながら、年越しそばを食べます。
コメント