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2021年8月25日 (水)

「遺物は真相を語る」③ 事故現場でガソリンが使われた痕跡

    

今日は令和3年8月25日。

   

前記事に引き続き、

「日航123便墜落 遺物は真相を語る」(青山透子著/河出書房新社)

より引用します。

   

当時、検死にあたった医師たちが「筋肉や骨まで炭化し、二度焼き

した形跡がある」という資料を残した。連日の夕立で湿度が75%

以上の夏山で、なぜ骨まで炭になってしまった遺体があったのかと

いう疑問、二度焼かれた痕跡があるという鋭い棘のような記述は、

読んだ人間の目をそこに釘づけにする。山頂では一晩中狼煙のよう

な煙が立ち上がり、多数のヘリコプターがぐるぐると旋回していた。

その直下で、いつまでも燃える炎が死体を焼き尽くし、墜落場所不

明の報道にもかかわらず、自衛隊や機動隊の多数の車が上野村に集

結していた。

(49p)

   

それにしても最大の疑問は、連日夕立があるような多湿状態の夏山

に放り出された人たちがなぜ真っ黒になるまで炭化したのかである。

それを指摘したのは私以外にはいないとのことであるが、これは警

察医が長年持っていた疑問を一つずつ聞き取った結果である。

万が一、偽りの事故原因が刻まれるとするならば、それが未来永劫

人々の心に残るとするならば、当時を知り、今を生きている私たち

は、なすべきことをしてこなかったことになる。それならば、今こ

そなすべきことをしなければならない。

(64p)

    

事故当時新任だった私が、現在退職の年を迎えています。

36年間。月日は充分に経ちました。

真実が表に出てもいい月日が経っているのではないでしょうか。

   

炭化した遺体についての記述を引用していきます。

  

燃料に持続性や粘着性があって、薄着の肉体に炎がついたとしても、

服に引火したとしても、付着してそこまで焼け落ちるまで燃え続け

るものと言えば、武器燃料しかない、というのが前著の結論であっ

た。

(80p)

  

「武器燃料」

なぜ、事故現場で「武器燃料」を使う必要があったのか。

  

  

山頂付近では、遺体が落下したところに沿って焼損が著しい。逆に

言えば、山頂付近でも遺体がないところは燃えていない。そして一

晩中、ヘリコプターが山頂付近にて旋回し、物の上げ下げをしてい

る様子が村民に目撃されている。一方、山から下って沢の山林の中

深くに落ちた遺体は焼けておらず、そこに生存者がいた。早朝川沿

いを歩き、生存者がいた沢から現場に入った消防団、警察関係者は

すでに山頂から降りてくる自衛隊員を目撃している。

(107p)

   

なぜかスチュワーデスの服装は燃えていなかった。

それについても、青山さんは次のように考えています。

  

もしも二度目の火災が何者かの意図によって発生したのであれば、

制服が不燃布ではない以上、何らかの心理的な作用によるものでは

ないだろうかとも考えられる。つまり、ミッキーマウスが燃えてい

なかったという事実とスチュワーデスの制服が燃えなかったことに、

なんらかのつながりが見えてくるように思われる。

(113p)

   

  

現場に残っていた遺物を化学検査した結果次のようなことがわかりました。

   

今回いぜれにしてもあきらかになったことは、ジェット燃料に含ま

れていない大量のベンゼンがジュラルミンに付着していたことであ

る。そしてその「ベンゼン環」はガソリンに含まれているというこ

とである。

(139~140p)

あの日、上野村の墜落現場の山奥で、ジェット燃料ではなく、ベン

ゼンが含まれる大量のガソリンが用いられ、航空機の構造物である

ジュラルミンが融解してドロドロになって固まり、その中に硫黄成

分を含むゴムのような粘着性の高い物質が含まれていた、という事

実は、武器使用の可能性を最大に高めた結果となったのはまちがい

ないと考える。本来、ありもしないはずの物質があったことは、誰

かがそれを持ち込んだ、ということになる。山頂で自衛隊ヘリコプ

ターが物を上げ下げしていたという目撃情報、現場から近い陸上自

衛隊相馬原の部隊も所有していたM2型改良型火炎放射器燃料、機体

の融解、炭化遺体と一本の線がつながる。

1985年時、群馬県相馬原部隊は陸上自衛隊普通科(歩兵)で、

第12偵察隊と第13普通科連隊情報小隊(松本)から現地確認の

ためと称し、計12名が21:35に派遣された記録は残っている。

偵察して何が行われていたのか、それは生存者救助ではなかった、

これだけは確かである。

(145p)

  

  

なぜ?なぜ自衛隊がそんなことをしたのか。

そんなことを思いながらここまで読み進めました。

  

  

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