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2020年12月20日 (日)

「苦しい時は電話して」③ 反省をやめる

  

今日は令和2年12月20日。

  

前記事に引き続き、

「苦しい時は電話して」

(坂口恭平著/講談社現代新書)より。

  

「死にたい」と思っている時の症状として・・・

  

・他人と比べることが止められず、他人が素晴らしく見え、自分が

 みすぼらしく見える。

・恥の感覚が強くなり、ありとあらゆることが恥ずかしくなってし

 まう。

・人とうまく話せなくなっている。特に世間話ができなくなってい

 る。

こういったことも、自分だけの問題だと思っているかもしれません

が、「いのっちの電話」をはじめて、1万人ほどの死にたい人の声

を聞いた結果、僕が感じたことは、ほぼ全員こうなっているという

ことでした。

あなただけではないんです!

そして、僕も僕だけではないと知って、とてもホッとしたのを覚え

ています。

(中略)

この状態は死ぬまで続くのではなく、必ずやまた抜け出して、穏や

かに過ごすことができるんです。

(9p)

   

共感できます。

世間話ができなくなることまでわかります。

「自分の話なんて」と引いてしまうところがあります。

いざ話し出すと焦ってしまいます。

ドキドキして相手と話します。

   

 

死にたい時とは、つまり、何でも反省してしまている時なのではな

いかと僕は考えています。

(21p) 

 

とにかく反省している。なんでこうじゃないんだ。なんであんなこ

とをしたんだ。解決に向かうというよりも、徹底的に自分をいじめ

ているといってもいいかもしれません。いじめ絶対ダメ、の精神で

いきましょう。行きすぎた反省が、自殺なのです。

(25p)

  

第一のポイントは反省をやめるということ。

(26p)

  

反省をよくしているもんなあ。

くよくよしています。

  

  


一番面倒臭い作業に思えるのですが、なぜか悩むことだけは起きて

いる限りやめようとしません。勤勉と言ってもいいくらいです。

悩んでいる限り、面倒臭がっている人ではないんだと思います。

むしろ、悩むことだけにエネルギーを注ぎ込みすぎているために、

他のことが面倒臭いと思うようになってしまっている可能性があり

ます。

つまり、あなたは「24時間悩み続けることができる人」です。こ

れは確かだと思います。決して面倒臭がりの人ではありません。な

んにも試していない人ではありません。悩み続けているんです。悩

むことはつまり考えることですから「24時間暇さえあればずっと

考え続けている人」ということなんです。

(31~32p)

  

他のことが面倒臭くなるというのは、あります。

そうか、悩むことにエネルギーを費やすから、そう思うんだと合点です。

悩み続けることを考え続けることと肯定的にしてもらえるのはいいなあ。

  

  

死にたい時は、たとえば自分のなってきた功績が認められてノーベ

ル賞を受賞したとしても、反省してしまいます。やってきたことの

優劣などは全く関係がありません。

(34~35p)

  

体がどうにか休むために、そのような思考回路にしているのでしょう。

この表現は面白いです。

  

  

つづく

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