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2020年12月 2日 (水)

ウィルソン大統領をどのように教えたらいいのだろう

  

今日は令和2年12月2日。

  

この本は、本屋をぶらっと歩いていて目に留まった本です。

読みました。

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「ウッドロー・ウィルソン 全世界を不幸にした大悪魔」

(倉山満著/PHP新書)

  

授業でウィルソンのことを教え、

テストでは覚えることを強いていた身としては、

この本は刺激的でした。

 

まじめに研究するまで、ウッドロー・ウィルソンは「偉人」「聖人

君子」「果たせなかったけど、世界に平和をもたらそうとした立派

な人」と思っていました。とんでもない。極悪人です。あるいは大

悪魔か。それも史上最大級の。

(10p)

   

まさに私のイメージは「果たせなかったけど・・・」のイメージでした。

この本を読んで、ウィルソンのことをいろいろ知ることで、

覚えさせる意味が変わってきたように思えます。

こんな愚かな人がいて、世界が良くない方向に突き進んだと。

 

学校の先生は、教科書の内容をまずは教えなければなりません。

ウィルソンがどのような人物で、ウィルソンがやったことが

どのような影響を与えたのかは、教師は勉強しなければなりません。

今回、ウィルソン=極悪人説の本を読んだ後だと、

ついついとんでもない人だったんだよと教えてしまいそうです。

それはいいことか。

極論を読んでそちらになびくと、

対する意見に耳を傾けなくなってしまいます。

それは気をつけなくてはなりません。

教師ですからね。

  

  

結局、社会科教師は、

教科書に書いてあることを教えることが仕事なのかな。

こんな本を読んだぞ、こんな番組があったぞと、

小刻みに紹介する程度が、いいのかもしれません。

教科書の内容は絶対ではなく、教科書にはこう書いてあるけど、

本当はそうではなかったかも知れないぞと匂わすのが楽しい。

   

   

面白い本でした。

倉山満さん一押しの、外交官石井菊次郎さんのことを

知りたくなった本でもありました。

 

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