「還暦からの底力」⑥ 「今この時が一番若い」
今日は令和2年10月31日。
前記事に引き続き、
「還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方」
(出口治明著/講談社現代新書)から引用します。
今回がラストです。
社会の変化するスピードが速くなったのだから、それに追いつくた
めにも仕事一辺倒の「飯・風呂・寝る」の生活から今すぐ脱却し、
勉強しなければならない。勉強するのは子供や学生だけではなく、
大人になっても一生学び続けなければいけない。知は力であり、そ
の力は「人・本・旅」で勉強しなければ身に付かない・・・。
こういう話をすると、年齢が高くなればなるほど「何をいまさら」
と思う人がいるかもしれません。しかし、皆さんが一番若いのはい
まこの時です。明日になったらまた1日、年を取ってしまいます。
どんな年齢の人でもいまこの時が一番若いのですから、思い立った
らすぐ行動することが大切です。
(233p)
「今この時が一番若い」は、なるほどと思いました。
勉強は続けていこうとは思っています。
このブログが続いているうちは、勉強している証拠。
人生を楽しくしたいなら、そうではなく、人間の喜怒哀楽は絶対値
でとらえるべきです。シェイクスピアの翻訳で知られる小田島雄志
(おだしまゆうし)さんは「人生の楽しみは、喜怒哀楽の総量であ
る」と日本経済新聞の「私の履歴書」で語っていました。
私たちはうれしいことや楽しいことはたくさんあったほうがよく、
つらいことや悲しいことは少ないほうがいいと思いがちです。でも
よくよく考えてみれば、そんな人生は味気ないものではないでしょ
うか。
小田島さんがいう通り、人生には「喜」「楽」はもちろん「怒」「
哀」もあったほうがいい。喜んだり怒ったり、哀しんだり楽しんだ
りがたくさんあるほうが面白いし、人生は豊かになるはずです。だ
から喜怒哀楽はプラス・マイナスで計算するのではなく、その総量
の絶対値でとらえたほうがよいのです。
(237p)
自分の生き方の中で「怒」はセーブしてきました。
そのことについて出口さんは次のように書いています。
自分の感情も、基本的には素直に表出すればいいと思います。腹が
立ったら怒ればいいし、あとになって「どうでもいいことで怒って
しまった」と気付いて反省したら、それもまた勉強です。
人はなぜ感情をコントロールしようと気にするかといえば、他人に
よく思われようと思うからです。でも、パワハラは論外ですが、過
度に攻撃的になるほど他人に迷惑をかけることがない限り、感情は
素直に出していけばいいと思います。
(239p)
他人の目を気にしすぎている自分に嫌になることもあります。
感情をもっと表出する。できたらいいです。
幸せな社会とはみんながそれぞれ他人に気兼ねなく、自分の好きな
ことに打ち込める世界です。私たちがつくり、次世代に引き継いで
いくのは、そういう社会でなければなりません。
(243p)
今の自分は、まだ自分の好きなことに打ち込めていない状況です。
まずは自分をよい状況に置きたいです。
そのためには、他人の目を気にしすぎているところを
少しでも治したい。
自滅を繰り返してきた教師の仕事ですが、
充実した気持ちで終えたい。
今日の新聞にも、参考になる記事がありました。
次の投稿で載せたいです。
他人がどう思っているかを重視して「他人ファースト」に
なっているのを戒めてくれた記事です。
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