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2020年10月30日 (金)

「還暦からの底力」⑤ 第一次世界大戦の勉強『夢遊病者たち』

  

今日は令和2年10月30日。

  

前記事に引き続き、

「還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方」

(出口治明著/講談社現代新書)から引用します。

  

指導者がいかに重要かを知るうえでは、バルカン半島の紛争が史上

初の総力戦、第一次世界大戦へと展開する過程をまとまたクリスト

ファー・クラークの『夢遊病者たち』という本がとても参考になり

ます。この本は誰も戦争などやりたくないのに、みんなが優柔不断

で愚かな小さい決定を繰り返していくうちに大戦争になっていく様

子を描いた傑作です。

(199p)

    

第一次世界大戦は現在の私の興味関心の一つです。

この「夢遊病者たち」はどのような本だろう?

さっそく図書館で予約しました。

  

  

名目GDPを見るとアメリカは中国よりも上ですが、購買力平価

ベースのGDPで見ると、中国はすでにあめりかを上回っており、

もうすでにアメリカを上回っており、もう既に米中の経済力はほ

ぼ拮抗しているといえます。経済的にはすでにG2の世界に突入

しており、歴史を振り返ってみるとナンバー1にナンバー2が肉

薄すると、ナンバー1はナンバー2の頭を叩こうとするのが通例

です。米中関係は基本的にこのような構図に則(のっと)ってい

ます。

ただ、かつての米ソの冷戦の二の舞いになるかといえば、僕はそ

うはならないと思います。その理由は2つあって、一つはアメリ

カと中国にはたくさんの人の交流があることです。アメリカとソ

連の間にはほとんど人の交流がなく、その象徴がベルリンの壁で

した。人の行き来がないということは当然、商売の関係もなく、

冷戦時代は自由主義圏と共産主義圏がそれぞれ経済的に独立して

いました。

ところが、現在は中国からアメリカに行って学ぶ留学生数だけで

もおよそ37万人。国境を超えた人的ネットワークが形成されて

います。(中略)

このような動きをみれば、アメリカと中国の結びつきは非常に強

いことがわかります。それを全部断ち切って、どこかにベルリン

の壁のようなものを作ることは難しいでしょう。

(199~201p)

  

参考になる思考方法です。交流に目をつけて、未来を予測する。

なるほどです。

   

今晩はここまで

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