「時(とき)」の疑問 解決篇
今日は令和2年8月1日。
前記事の続きです。
「時(とき)」に関する疑問。
なぜ十二時が「九つ」なのか?
なぜ「九つ、八つ、七つ・・・」と数が減っていくのか?
なぜ「四つ」という中途半端なのか?
調べました。
ここが参考になりました。
※Yahoo!知恵袋 江戸時代の、時と暦。 なぜ四つから九つまでだけですか・・
引用します。
問い:江戸時代の、時と暦。なぜ四つから九つまでだけですか。
回答: 細かいようですが……。
>四つから九つまでだけですか。
“九つ”を起点として、“九つから四つまで”です。
増えるのではなくて、一つずつ減っていきます。
日の出から日の入りまで(昼)を六等分、
日の入りから日の出まで(夜)を六等分します。
おっしゃるとおり、季節で昼夜の長さが変わるので
「一刻の長さ」は変化します。『不定時法』ですね。
暁九つ、暁八つ、暁七つ、明け六つ、朝五つ、朝四つ、
昼九つ、昼八つ、昼七つ、暮れ六つ、夜五つ、夜四つ
……になります。
昼は明け六つに始まり、夜は暮六つに始まります
『お八つ(八つ時)』などの語源はこの方法になります。
また、落語の「ときうどん」や「ときそば」のオチに
絡んでくるのもこれですね。
「九は最大の陽の数(縁起の良い数字)なので、
これを基準とした」という説を読んだことがあります。
一見すると“数が減っている”ように見えますが、
陰陽道に照らすと“数が増えている”のだそうです。
実際には「9の倍数」を示しているのだそうですが、
そのままだと時を知らせる為の鐘を叩くのが大変なので、
省略して一の位の数字だけを打ったのだ……
ということらしいです。
つまり、「9×1=9:九つ」、「9×2=18:八つ」、
「9×3=27:七つ」、「9×4=36:六つ」、
「9×5=45:五つ」、「9×6=54:四つ」ということです。
鐘を叩く際に「これから時を知らせる」ことを気付かせる為に、
まず「捨鐘」を打ったのだそうです。
捨鐘は3回打つのだそうで、これと区別する意味も
あったのかもしれません。
捨鐘と、“時を知らせる鐘”とでは叩き方(叩く長さ)を変えて、
聞いた人が区別できるようにしていたとの事でした。
昼を六等分、夜を六等分しますので、
一日は十二に分けられます。
(夜については五等分する方法もあるようです)
これに干支を当てはめた表現もあり、更に一刻を四等分したり、
三等分したりもしたようです。
『正午』や『丑の刻(丑三つ時)』などの語源は
これらの方法になります。
現在の感覚でいくと「○時」というのは
一瞬の“時刻”を意味しますが、
かつての場合は“時間帯”のことを示していたようです。
ですから、ひとくちに「七つ」や「羊の刻」と言っても、
約2時間程度の“幅、遊び”があったということだそうです。
また、『定時法』がなかった訳ではなく、
知識や時計などを用いることができる場(“天文方”等の公的な場)
では用いられていたそうです。
私の説明はつたないので、ウィキペディアもご覧ください(^_^;)
ウィキペディア【時刻】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E5%88%BB
「暦」については四つや九つと言った表現は見た事がないのですが……。
私が知らないだけかもしれませんが、
これは「時」についてだけではないでしょうか?
解決しました。
私の予想は外れました。
9の倍数が起源だったとは!
想像をはるかに超えた事実(説)でした。
9の倍数が起源だと教えていただきありがとうございます。
>「一刻の長さ」は変化します。『不定時法』ですね。
昼の長さに応じて、一刻の長さが変わることは、人間の体に合っているようにも感じます。
明治に入って、皆驚いたことでしょうね。
投稿: ハマコウ | 2020年8月 2日 (日) 14:54
ビックリの「9の倍数」でした。
まだまだ知らないことが身の回りにあります。
コメントをありがとうございます。
今は「七つ」時です。
今日は午後から年休です。
投稿: いっぱい道草 | 2020年8月 3日 (月) 16:10