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2020年1月20日 (月)

「橙書店」にて② 書くのと読むのとどちらが好きですか

 

今日は令和2年1月20日。

  

前記事に引き続いて、「橙書店にて

(田尻久子著/晶文社)より引用します。

  

いまみたいに、毎日ラインでつながって、顔を見ながら電話

して・・・・そんなことが当たり前でなかった頃、遠く離れ

た誰かと手紙でやりとりすることは、どんなに人と人を近づ

けたろう。パソコンやスマホのフォントで書かれた文字では

なく、あっちを向いたり、はねたりした文字。気が急いて書

いたから、判読が難しい文字。それをじっと見つめた末に、

なんと書いてあるかわかったときの喜び。

(53p)

  

たまに、面倒だからラインやってよと言われるが、不便でも

かまわない。友達も少なくてもかまわない。友達って、友達

になってくださいと言ってなるものではない気がする。

(53p) 

  

私はLINEもフェイスブックもやり始めたけど、

停滞しています。

ブログはうつのは好きだし、コメントのやり取りもいいです。

どうもLINE,FACEBOOKは深入りできません。

  

  

  

この間、お客さんが『バナの戦争』という本を貸してくれた。

バナは、シリア難民だ。

彼女は、戦時下のアレッポで、英語が話せる母の手を借りて

街の様子をツイートしつづけた。

 

わたしたち、しにかけているの。

 

ただ、こわがらずにくらしたい。バナ

  

私たちたちは武器を持っていません。なのに、なぜ殺される

の?バナ

 

ツイートをはじめたときのバナは、たった7歳だった。爆弾

の雨が降る街で、恐怖を感じることが日常となっている場所

で、何も知ろうとしない私たちに語り続ける。まだ、こども

でありたいと。すごくすごく、学校に行きたいと。

(中略)

バナのツイッターアカウントを世界的に有名にした最初のツ

イートは、「今夜、わたしは死んじゃうかもしれない。とて

もこわい。爆弾に殺されてしまう」だこんなこと。こんなこ

とを7歳の少女が言わざるを得ない世の中を、私たちは見て

見ぬふりをしている。

(53~55p)

  

シリアの情報収集をしている私。

「バナの戦争」もチェックですね。いつか読みたい。

  

  

約束はしたものの、やっぱり原稿は遅々として進まない。

(中略)ごはんを食べて風呂に入ってひと段落をしたら書こ

う、と家にたどり着くまでは思っている。でも、部屋には未

読の本が山と積まれている。書くよりも読むほうが断然たの

しいから、パソコンを立ち上げたものの、キーボードは打た

ず頁をめくっている。数行書いただけで電源を落とすことも

たびたびあるが、たまに誘惑に負けずにこうして書いている。

(59p)

 

昨日は書くよりも読むほうが優先した日でした。

ブログを書き上げることなく、次の本「山海記」を

読んでいました。

でも基本的には、私は読むことより書くことの方が

少し楽しいと思っているだろうな。

皆さんはどちらですか。

同僚の先生で「私は読むことが好きだから」と言って、

このブログを読んでくれています。

ありがたいです。

  

  

(編集者の大河さんは)たまにポツリと送る原稿を読んでは、

感想を書き送ったり、さりげなくプレッシャーをかけたりし

てくる。田尻さんの原稿が活力です、などと言われると思い

腰も少しあがる。もちろんそれが彼の仕事なのだが、有り難

いことに変わりなく、それでなんとか少しずつ前へ進むのだ。

世の中には、それぞれの本に大河さんみたいな人がいる。彼

らのおかげで、私たちは本と出会える。

(64p)

   

本は作家さんだけではできあがらないんですよね。

顔の見えない編集者に感謝。

この本、面白かったですよ。

  

つづく 

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楽餓鬼

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