1987年モスクワ公演/僕の中で冷戦は終わったんだ
今日は令和元年11月20日。
11月6日放映の「BS世界のドキュメンタリー/
ロックが崩した冷戦の壁」を見ました。
番組の冒頭に出てきたこの方。☟ 名前は紹介されなかったので、
誰だかわかりませんでした。
皆さんはわかりますか?
この番組の内容からして、登場して当然の人でした。
最近、いやいやずっとご無沙汰のミュージシャンでした。
正解は、下を読んでいただければわかります。
ほんの一部、番組の聞き書きします。
45分番組の28分ぐらいからです。
ナレーター:1985年政権に就いたミハエル・ゴルバチョフは、
若者の支持を得るには、ロックンロールの統制をゆるめる
必要があると考えます。
アレキサンダー・バーシュボゥ元駐ロシア米大使:ロックを
規制することはもはや不可能で、開かれた体制を目指す
彼(ゴルバチョフ)の政策には、逆効果だったのです。
(中略)
ゴルバチョフ:ロックは若者のためにあります。ロックは若者たちに
未来を切り開く機会を与えます。それによって彼らは
大きな解放感を味わえるのです。思慮深い人は皆、
こう理解していました。「若者たちは単に浮かれ騒いでいる
のではない」「ロックに魅了されているのだ」と。
ナレーター:ゴルバチョフはアメリカ人のロックミュージシャンが、
ソビエト国内で電子楽器を使用することを許可しました。
一番乗りでやってきたのは、ビリー・ジョエルです。
ビリー・ジョエル:「ソビエトで公演してみないか」と打診があった。
人々の反応が不安だったが、どこへ行っても「アメリカ万歳」と
言われて驚いた。これがなぜ(アメリカで)報道されないのか
疑問だった。
向こうのテレビ番組に出演してディランの”時代は変わる”を
歌った。変化しようとするソビエトにピッタリだった。
ゴルバチョフの功績は、抑圧が長く続いたことに気づき、
門戸を開いたことだ。冷戦は終結しなくても、緊張は
緩和されると感じた。
ナレーター:ビリー・ジョエルのモスクワ公演には、2万人の
ファンが詰めかけました。立ち上がって一緒に歌うことを
初めて許可されました。会場にいたKGBは、それまでの
ように、観客を座らせようとはしませんでした。
ビリー・ジョエル:警備員も一緒に飛び跳ねていた。観客を
席に押さえつける仕事を忘れてね。彼らも変革を求めて
いたんだ。
ソビエトの脅威は確かにあったが、アメリカの政治家に
煽(あお)られて、我々は恐怖をかきたてられおびえていた。
ソビエトの人々は戦争など望まず、アメリカ人に好意的だった。
ソビエトを訪問した時に、僕の中で冷戦は終わったんだ。
それまでの恐怖が、突然消えた。人生であれほど大きな
分岐点になった出来事はない。
この記事に最初に載せた写真は、ビリー・ジョエルでした!
この番組を見て、1987年のモスクワ公演は、歴史的な出来事
だったと思いました。
しかし、懐かしい。
ビリー・ジョエルの曲が聴きたくなりました。
YouTube: Piano Man【訳詞付】- Billy Joel
YouTube: Honesty【訳詞付】- Billy Joel
YouTube: My Life【訳詞付】- Billy Joel
ラストは景気よくこの曲で・・・
YouTube: Billy Joel - Uptown Girl (Official Video)
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