通算6600本目の投稿/「異色の戦争画」①日本兵の死を描いた作品
今日は令和元年10月26日。
9月8日放映の「日曜美術館 異色の戦争画 知られざる従軍画家
小早川秋聲」を見ました。
番組の内容を少しだけ読み物化します。
鳥取県日南町にある美術館に異色の戦争画があります。
横幅2メートルをこえる画面に、戦死者の姿が描かれています。
絵のタイトルは「国之楯(くにのたて)」
昭和19年の作品です。描いたのは小早川秋聲。
陸軍から要請されて戦争画を描いていた小早川ですが、
この「国之楯」は陸軍から受け取りを拒否されました。
戦争中、多くの画家たちが、国民の士気を高めるために
戦争画を描きました。
☝ 戦争前期。日本軍の落下傘部隊の勇ましい戦闘の絵。
☝ 戦争後期。日本軍が玉砕した戦いの絵も描かれましたが、
殺されているのは、日本兵はなくて敵国アメリカ兵でした。
日本兵の死は描かない。
そんな暗黙のルールがあった戦争画にあって、
「国之楯」は異色だったのです。
つづく
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