「広野の旅人たち」その4/再び121年前の大水害 鴇田幹さんの挿絵
今日は令和元年9月27日。
前投稿に引き続き、
本「広野の旅人たち ~新十津川物語2~」
(川村たかし著/偕成社)より引用します。
「広野の旅人たち」のラストは、
小説「石狩平野」(船山馨著/河出書房)と同じく、
明治31年9月の大水害でした。
※参考:ここでも道草 「石狩平野」を楽しむ7/121年前の大水害(2019年9月6日投稿)
上流から小屋がながれてきた。
と、泣きさけぶ声がきこえた。
よく見ると屋根の上に二、三人のすがたが見えた。
子どももいるらしい。
しかし、助けにいくどころではない。
雨はやんできたが、水はふえつづけている。
「あかんの。もうおしまいやの。
こんなことならいっそう十津川で死んどけばよかった。
水からにげてきたのに、また水に殺されるやんかのう。」
お楽(らく)が泣きながらわめいた。
(232p)
121年前の大水害は、開拓の歴史には欠かすことができない
出来事だったのです。
これからも、北海道の開拓の勉強をしていたら、
その度に復習し、理解を深めていくことになるでしょう。
この本からも、挿絵の写真を載せます。
主人公の津田フキと中崎豊太郎との結婚式の様子。
画家の名前は鴇田幹(ときたかん)さん。
鴇田さんの絵は懐かしく感じます。
きっと昔からいろいろな本で目にしてきた絵だと思います。
どこで出合ったのだろう?
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