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2019年9月 2日 (月)

「石狩平野」を楽しむ 4/「翌る日」「貧すれば鈍する」「プラウ」「蝗」「烏滸がましい」

  

今日は令和元年9月2日。

  

8月28日の記事の続き。

本「石狩平野」(船山馨著/河出書房)を読んでいます。

262pまで読みました。残り161p。

 

その翌る日藪入りであった。  (78p)

  

翌る日」の読み方は「あくるひ」と予想します。

きっとそうでしょ。「明くる日」と書くことが浮かびますが、

「翌る日」の方がいいなあ。

「藪入り」は、今はあまり耳にしない言葉ですね。

Wikipediaによると次のように書いてありました。

 

かつて商家などに住み込み奉公していた丁稚や女中など

奉公人が実家へと帰ることのできた休日。

 

   

 

 

貧すれば鈍するでな。恥ずかしことだが心も

 卑しゅうなり下がった。」  (85p)

 

貧すれば鈍するでな」の意味は故事ことわざ辞典によると

次のように書いてありました。

 

人は貧乏になると、利口な人でも愚かになるということ。

 

「純」には、「愚か」の意味がありました。鈍感みたいに。

  

   

 

 

 

だが、プラウひとつ自前のものがなくて、

夜になってよそのを借りて使うありさまでは、

それが精一杯であった。

せめて自前の耕馬とプラウだけでも揃える金があればと、

夫婦は夜更けの耕地を這いずりまわるようにして働きながら、

思いつづけた。 (111p)

 

プラウ」は最近知った言葉。

ここでも道草 北海道開拓と「てんさい」(2019年8月20日投稿)

おかげで、具体物を思い浮かべながら読めました。

  

   

 

 

 

蝗(イナゴ)が、穂が実った稲田を襲う表現のひとつ。

 

黒く空を覆った虫の波は、つむじ風のようにうねり、

よじれては、間断なく黒い滝となって降り落ちていた。 (120p)

 

素晴らしい表現だと思います。

襲われた農民は、絶望する光景だったと思います。

Locust_b10

 

「黙れ。貴様ごとき腐れはてた俗吏から、

 滸がましい差出口を聴くいわれはない。」 (126p)

  

烏滸がましい」は「おこがましい」と予想して正解でした。

意味は、ここでは「生意気な」ぐらいの意味かな。

  

  

つづく  

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