心療内科に通っていることを公にしたくなかった敏腕検事
今日は令和8月4日。
私は今、毎週心療内科に通っています。
どかか周囲を気にしながら、病院の入口に入る気持ちがあります。
2016年11月30日放映の
ドラマ「相棒 seazon15 第18話」の中で、
そんな心療内科のことが扱われていました。
有罪率100%を誇る「100%の女」倉田映子検事(鶴田真由)。
杉下右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)3人の会話の聞き書き。
倉田検事は、目撃証人に嘘の証言をさせていました。
その真相に迫るラストシーンです。
杉下:同期の出世頭としてあなた(倉田)は戦々恐々状況に
置かれているようですね。
周囲は鵜の目鷹の目であなたが失脚することを狙っている。
そんな中であなたは少しの弱みを見せることなく、
今日まで過ごしてきました。
実はあなたが風呂敷ではなくバッグを使い続けていることが
気になっていましてねえ。
12年前にあなたを襲った出来事が、
それに関係しているのではありませんか?
冠城:12年前。君(倉田)は、自ら有罪にした男に襲われた。
その時、君を襲った凶器は、君が首に巻いていたスカーフだった。
12年前の事件がきっかけで、同じ形状をした風呂敷を
使えなくなったんじゃないですか。
杉下:だとすれば、あなたの心には深い傷があることになります。
倉田:やめて。
杉下:目撃者が男子生徒と2人で過ごしていたカラオケボックスが
あります。そして同じビルには
心理カウンセリングルームもありますねえ。
あなたはそこに通っているのではありませんか?
そしてあの夜も、2人がカラオケボックスにいた時間と
ほぼ同じ時刻にあなたもそこ(心理内科)にいました。
この偶然から、もし弁護士が目撃者の行動を調べれば、
あなた自身の事も知られ、それが何らかの形で
公になるのではないかと恐れた。
カウンセリングのことが検察庁内で知られたとしたら、
それはあなたを失脚させる格好の材料になりますからね。
ですからあなたは(目撃者の)証言を修正せざるを得なかった。
こう考えれば、今回の件は全て納得がいくのですがね。
すみません。つらい事を、お聞かせしてしまったようで・・・・
倉田:馬鹿馬鹿しいと思うでしょうね。
実際、(目撃)証人が、それまでどこで何をしていたかなんて、
弁護側が裏を取るかどうかなんてわからない。
ましてやカウンセリングルームから出てくる私が
発見される確率なんて、限りなく0に近い。
でも100パーセント保証されない限り
安心できなかったんです。
カウンセリングは、私にとって心のバランスを保つためのもの。
決して後ろめたいものではない。
でもそう思わない人もいる。
杉下:それこそ100パーセント、馬鹿げた偏見ですがねえ。
倉田:だからと言って、今回の事件を不起訴にするなんて、
私にはできなかった。
杉下:だとすれば、あなたは偏見を恐れるべきではなかった。
正々堂々と証人を説得し、裁判を戦うべきだったのでは
ありませんか?
倉田:そうね、きっと杉下さんのおっしゃる通りだったんです。
でも、私はそこまで強くなかった。
明日にでも、辞表を書きます。
杉下:そうですか、とても残念です。
ドラマが放映された2016年には、
心療内科に通っている人への偏見があったことを示す内容です。
名倉潤さんが、うつ病であることを公表して
2か月の休養期間に入りました。
翌日の昼のワイドショーではうつ病が説明されていました。
堂々と?心療内科に行ける世の中になってほしいなと思います。
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