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2019年8月 1日 (木)

「私何だか死なないような気がするんですよ」その4/生きるということは動くということ

 

今日は令和元年8月1日。

  

前投稿に引き続き、

私何だか死なないような気がするんですよ」

(宇野千代著/海竜社)から引用します。

もう1度書きます。98歳の方が書いたエッセイです。

  

林の中を歩いて、しばしば立ち止まり、

天風会で教えられた深呼吸をする。

人はあんまり気にしないが、

食べ物によって摂取する栄養は全体の15パーセント、

あとの85パーセントは空気によるという話である。

山の空気はそのまま肺を洗う。

ここにいる間、腹がへって堪らなくなるのも、

この空気のせいである。  (143p)

  

今月は山の空気を吸いに行くぞ!

その予定です。

  

  

どんなに忙しくても構わない。

それが雑用であれ、何であれ、忙しいことに身を入れるから

生きていけるのである。(中略)

生きるということは動くということである。

(147p)  

忙しすぎるのは体に良くないけど、

雑用であっても、身を入れて取り組むことは大事です。

ブログのサブタイトルにある「シングルタスクで行こう」に

つながります。

「生きる=動く」も賛成。

よく日記に書いて自分に発破をかけています。「動く!」と。

 

 他人からの中傷というのは無責任な代物です。

同じ事をしても、それに対して感心する人もいれば、

眉をひそめる人もいます。

他人の顔色に振り回される事はないのです。

大切なことは、自分がそれをやりたいか、

やりたくないか、です。

そういう強い、陽気な生き方が、

自分の肉体も強くし陽気な方向へ導いて行くのです。

(182p)

  

98歳の先輩に応援してもらっているような文章です。 

頑張ります。

  

 

あとがき

(中略)

私は、これからも長生きし、

そして21世紀を見たいと念じているのです。

平成7年11月 

                宇野千代

  

平成7年は1995年。

宇野千代さんの願いは通じず、

平成8年(1996年)6月10日に亡くなります。

98歳。21世紀には届きませんでした。

「私何だか死なないような気がするんですよ」

と言っていた人にも死は来ました。

どのような表情で亡くなったのかな。

いい表情だったことでしょう。

 

  

薄墨桜を見に行ったおかげで、いい本に出合えました。

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