今年度ラストの15分間授業/「いだてん 第6話」人力車の勉強他
今日は3月23日。
昨日の修了式の後、15分間いただいて支援学級で
社会科の授業をやらせてもらいました。
3月24日に誕生日を迎える生徒を、
みんなで拍手してお祝いをして、
その3月24日の「今日は何の日」クイズをしました。
「〇”〇〇〇〇οの日」
江戸→明治→大正→昭和→平成→?
年号を確認して、明治時代に最も使われた乗り物であるという
ヒントを出しました・
正解は「じんりきしゃ(人力車)」です。
「人力車発祥の日(日本橋人力車の日)」です。
ここから引用します。
東京・日本橋で人力車の運行を行う「くるま屋日本橋」が制定。
1870(明治3)年のこの日、人力車を発明した
3人のグループに東京府から人力車の営業の許可か下り、
日本橋で営業を開始した。
ここで人力車に関するうんちくを話しました。
参考にしたのは、Wikipedia
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・江戸時代には、馬や駕籠が交通手段の主流でしたが、
明治時代は、人力車が主流となりました。
・しかし、鉄道や自動車の発達で、昭和時代のはじめには
人力車は衰退していきました。
現在は観光地などで見られます。
・漢字で「俥(くるま)」という字があります。
これは「人力車」を意味する漢字です。
・英語にRickshaw(リクショー)という言葉があります。
これは日本語の人力車から生まれた英語です。
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そんな話をして、「人力車のイメージが浮かびますか」と
聞きました。半分くらいの人が手をあげ、
イメージが浮かぶようでしたが、
自信なく手をあげない人がいました。
そうでしょう、そうでしょう。
「大河ドラマ『いだてん』では、
よく人力車が出るから見せます」と言って、
大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」
第6話(2019年2月10日放映)の一部を見せました。
人力車が躍動的に表現されていたと印象に残っていたのが
第6話でした。
時は明治45年です。
このような場面を見せました。
人力車を見せたくて見せた映像ですが、
当時の街の様子もとても詳細に作られていて
興味津々の映像でした。
番組のラストは、人力車を引く美濃部孝蔵(後の古今亭志ん生)と
マラソンの練習で走っていた金栗四三がすれ違うシーン。
ここも見せました。
いいシーンでした。
日本橋の上を見て、レールがあることに気がつきました。
「いだてん」を見て初めて知りました。
調べたら、日本橋の上を市電が走っていました。
日本橋はもともと木製の橋でしたが、
明治44年に石の橋として生まれ変わりました。
したがって、「いだてん」の日本橋は、できたての橋です。
どんな市電が走っていたのだろうと、調べました。
太平洋戦争前の写真はありました。
※絵葉書倶楽部 鉄道切符類考ブログ版 東京戦前絵葉書 日本橋附近の東京市電
でも「いだてん」の中で、市電がちゃんと映っていました。
3回ほど見たら気がつきました。
生徒に「市電に気づいた?」と聞いたら、
1人が気がついていました。すごい。
ここです↓
ね、映っていたでしょ。
この市電を確認して15分間の授業は終了。
人力車がどんなものか、
100年前の交通機関の様子はどうか、
街並みの様子はどうか、
などを紹介できたと思います。
何より生徒たちが大河ドラマ「いだてん
~東京オリムピック噺~」を見てくれたらと思います。
見続けたら、きっといい勉強ができます。
授業なんて、きっかけです。
「いだてん」の1話を作るのに、
6000万円がかかると聞きました。
きっと映像の隅々まで完成度の高いものだと思います。
それなのに、録画もせず1回しか見ないなんて
相当もったいない。
制作している人たちの努力や工夫に気がつかないで
終わってしまう可能性が高いと思います。
今年は「いだてん」で何か発見して、授業を創り出したい。
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