アフリカ「万里の緑の壁」を造る活動
今日は12月9日。
前投稿の続き。
「難民」を減らすための活動が行われていることを知りました。
「万里の緑の壁」を造る活動です。
2007年に始まりました。
サハラ砂漠の南に、砂漠化の進行を食い止めることで、
地元経済の再生と住民生活の安定、
ひいては移民・難民問題の抑制につながると期待されています。
このサイトがお薦めです↓
※碧空 欧州難民問題 解消に必要なアフリカ諸国の国内事情の改善 砂漠化に対する“万里の緑の壁”計画
一部引用します。
引用の引用です。
出典は最後に記します。
地球温暖化の進行で、砂漠化が一段と進むアフリカ。
生態系と地域社会の荒廃に待ったをかけようと、
アフリカの11か国が共同で、
サハラ砂漠の南端に植林による「緑の壁」 を築く構想が
スタートして今年(2016年)で10年目。
7000kmに及ぶ目標の「壁」の約15%分が、
現在までに植えられたという。
このプロジェクトは
「Sahara and Sahel Great Green Wall Initiative(SSGGWI)」
と呼ばれる。2007年に、アフリカ連合(AU)の主導によって、
アフリカ西岸のセネガルから東岸のジブチの沿岸部までの
約7000kmを植林帯でつなぐことを目指して始まった壮大な計画だ。
計画に参加している11カ国は、サハラ砂漠の南縁部に広がる
半乾燥地帯のサヘル地域に点在する諸国。
ジブチ、エリトリア、エチオピア、スーダン、チャド、
ニジェール、ナイジェリア、マリ、ブルキナファソ、
モーリタニア、セネガルである。
植林される樹木は、アフリカに多いアカシア科。
気象条件が厳しい地域でも育つためだ。
またアラビア・ゴムの原料にもなる。
同ゴムは接着剤の原料になるほか、
食料添加物や薬剤などにも利用され、
経済的利益を地元にもたらす。
計画スタートから10年経過した本年で、
「緑の壁」は約15%分の植林が進んだという。
植林プロジェクトを実施する11カ国を支援するのはAUだが、
欧州連合(EU)、世界銀行、欧州諸国などが
「緑の壁のサポーター」になっている。(後略)
【2016年9月17日 環境金融研究機構HP】
最も進んでいるといわれるセネガルの様子である↓
この動画については、
「碧空」ですでに読み物化してありました。
ありがたい。慎んで引用します。
プロジェクトは11か国、全長8000km、幅15km
最も進んでいるのがセネガルで1100万本を植樹した。
村長:緑の壁が砂漠化に対抗しています。
木がなかったときは風で土壌が侵食されていました。
今は前より土壌が守られています。落ち葉で腐葉土ができ、
枝で覆われた場所の湿度が増し、
日陰もできるのでそれほど
たくさん水やりをしなくて済みます。
このプロジェクトでは干ばつに耐性のある
アカシアの木を植えている。
木の根が土中の水分を保持する。
そのため枯れていた井戸にも水がたっぷりもどってきた。
村長:かつてはここには干ばつと飢えがはびこっていました。
それから植樹がはじまり、
女性たちが作物を育てるための庭ができました 。
壁によってまったく新しい経済の仕組みができたという
村長:本当に大きな助けになっています。
今や女性200人がこの仕事についています。
賃金にも恵まれています。
砂漠化が原因で大勢が故郷から離れざるを得なかった。
村長:これまでみんなよそに移住していました。
しかし今では仕事のため緑の壁沿いに集まっています。
もうよそには出ていきません。
プロジェクト参加女性:これまで仕事は何もありませんでした。
今は仕事があって経済的にも楽になりました。
万里の緑の壁はとても役に立ちます。
野菜をたくさん育てられるし、
農産物をもっと安く買えるようになりました。(中略)
このプロジェクトは2007年に始まった。
総額は推定80億ドル(約8900億円)
緑の壁の完成にはまだ時間がかかる。
それでも世界銀行、国際連合、アフリカ連合、
それに英国の王立植物園は寄付を約束した。
植樹を続けるために。【9月29日 BBCより】
うまくいってほしい活動です。
授業でも生徒に紹介したい活動です。
アフリカを3時間で教えるなんて、難しい。
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