縁を大切にして「べてるの家」について調べ始めました
今日は3月21日。
先日、特別支援教育の研修会の後の懇親会で、
「べてるの家」について教えてもらいました。
精神の病をどうやって改善していくかで、
病院に行って薬物治療した方がいいのではと思っていましたが、
そうではない方法が行われているところがあるよと、
他の学校の先生から教えてもらいました。
教えてもらうという縁があった時には、
縁を大事にしたいです。
調べてみました。
いろいろなサイトを読んでみました。
たとえばここ↓
動画も見てみました。
この動画は、JA共済地域貢献活動のWebサイト「ちいきのきずな」で
紹介された動画のようです。
この動画の中で、「べてるの家」は次のように紹介されていました。
北海道浦河町にあります。
福祉施設「べてるの家」は、精神障害者の活動の拠点として、
10代から70代までのおよそ160人が利用しています。
看護師やソーシャルワーカーなど、およそ20人のスタッフが
活動を支援しています。
主な業務は就労サポート。
地元の特産品こんぶの販売など、働く場を提供しています。
それに加え、共同で暮らす住宅の提供や、食堂を運営するなど、
障害のある人の生活を総合的に支えています。
「べてるの家」の創立者は向谷地生良(むかいやちいくよし)さん。
そのいきさつは、この動画の中にもあるので見てください。
今回それをまとめるには時間なし。
さらにNHKのETV特集で放映された番組も見ることができました。
2014年11月放映の「生きづらさに向き合って
~ある精神科クリニックの挑戦~」です。
およそ1時間の番組です。
この番組で印象に残った一つが、ココアさんという患者さんが、
「べてるの家」に関係するクリニック「みんなの杜」にやってくる
いきさつです。
ココアさんは、4年前に体に異常がないのに強い痛みを感じる
精神疾患の一つ、身体表現性障害と診断されました。
いっこうに痛みがなくならない現実から逃れようと、
リストカットを繰り返してきました。
当時通っていた病院では、医師から「何でリストカットしたの?」
と責められて、薬の量が増えていったそうです。
薬に頼る治療方法を感じました。
でも改善されません。
リストカットを経験していて、多くの薬を服用している患者は、
他の病院からは診察を断られるそうです。
その結果、やってきたのが「みんなの杜」です。
「みんなの杜」は、ココアさんを受け入れてくれたのです。
「べてるの家」では、「当事者研究」なることが行われています。
クリニック「みんなの杜」でも行われています。
患者が自分の疾患・障害のことをみんなに語り、
外の患者が、自分の体験にもとづいてアドバイスをする機会です。
そうしていくことで、患者が自分の疾患・障害について知り、
どうしたら克服していくかを自ら考えて実行していくのです。
薬物に頼らない方法なのです。
時間はかかるのかもしれませんが、
精神の疾患・障害を改善していくには、
時間をかけて治していくのがいいのかと思いました。
①まずは患者自身が自分の疾患・障害について知る。
②同じような体験をしている患者からアドバイスをもらう。
③自分から改善しようと行動する。
最近の私は、焦りがあったのでしょう。
ある子の症状を、少しでもはやく改善したいと、
薬を含めた効果が早く出る方法の選択をしようと思いました。
でも「べてるの家」の実践を知って、まてよと思いました。
これは自分を含めて行ってきている特別支援教育にも言えると思います。
少しでもはやく通常学級でやっていけるようにすることが
主眼になってしまい、
奇声を出したり、席を離れてしまうことを
やっきになって止めようとします。
学年相応の学力をつけることに力が入ってしまいます。
でも、まずは子どもが抱えている障害をもっと知るべきです。
その障害を理解し、何にこの子は困っているのかを知り、
その部分をどうにかしてあげることが先なのです。
ずっと過去に悪口を言われたことを、
その子に会うたびに思い出して、怒り出してしまう子。
その行動を叱って止めても、また繰り返してしまう。
思い出して怒り出してしまうところ、、
怒りをコントロールできないところが、
この子の困っていることなのです。
どうにかしないといけないのです。
特別支援学級の人数定員上限が8名です。
この人数は多いです。
多い人数だと、学級活動がスムーズにいくためには、
規律が必要になってきます。
先生は叱ってしまうんですね。
学級を維持するためには仕方がないと理由をつけて。
特別支援学級はそれでいいのだろうか。
精神疾患と精神の障害をごっちゃにしていますが、
そこはまだ勉強不足の自分です。お許しを。
村上公也先生の実践、「べてるの家」での実践。
このような実践に触れると悩みます。
図書館のサイトから、次の本を予約しました。
「治りませんように」(斉藤道雄著/みすず書房)
これも「べてるの家」の実践を紹介している本です。
特別支援教育に関わって6年が過ぎます。
6年やってみて、少しは進歩し始めた自分を感じます。
仕事に追われつつも、勉強は忘れないようにしたい。
農協の動画では、べてるの家の始まりを「町の空家」と表現していますが、教会です。NHKは教会と言っています。向谷地さんは「絶望の中でうろうろしながら糸口を見つけていく」とETVの番組「こころの時代」の中で言っているのは、キリストがエルサレムへ向かう旅路を選ぶことがベースにあります。この板に合わなかったかな。
投稿: 鈴木範洋 | 2018年4月 1日 (日) 12:49
情報をありがとうございます。
「町の空家」とナレーターが言っている時に、
画面には教会らしき建物が映ってはいるんですね。
「こころの時代」は昨年放映された番組ですね。
次のサイトを見かけました。
http://h-kishi.sakura.ne.jp/kokoro-754.htm
このサイトのように聞き書きを
頑張ってくれている人がいると
番組のことがわかっていいです。
「治りませんように」はまだ読み切っていません。
今週中に読むぞ。
参考までにこのサイト・・・
https://www.youtube.com/watch?v=lNvAe5IUqsM&t=56s
投稿: いっぱい道草 | 2018年4月 2日 (月) 04:16
「治りませんように」はなかなか読み切れるものではないです。内容の重複がある(多い)し、「改善に向けてうろうろしている状態」が綿々と続いていたと思います。私は途中でやめてしまいました。
投稿: 鈴木範洋 | 2018年4月 2日 (月) 12:54
まだ読めていません。
締め切りは4月8日。
その日に図書館に返さなくてはなりません。
投稿: いっぱい道草 | 2018年4月 3日 (火) 22:22
諦めて返した方が…。サラリーマンの生活リズムに合わない書きっぷりの本です。内容を要約することができない編年記述か、新聞雑誌等に掲載文章の合本ではないかな。
投稿: 鈴木範洋 | 2018年4月 4日 (水) 10:16
範洋先生らしい気づきですね。最近はあまり読破はめざしていません。昔は、読破することを目指し、本は必ず買って、線を引きながら読みましたが・・・・最近は図書館で借りて、面白そうなところ、役に立ちそうなところを拾い読みです。でも拾ったところは、ブログに書き写しています。そんな読み方をしています。
投稿: いっぱい道草 | 2018年4月 4日 (水) 18:02