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2017年11月26日 (日)

4連休の話/なぜ戦争体験を語らなかったのか 4つの理由

  

今日は11月26日。

  

4連休の話。

  

11月24日に、ある小学校の実践発表に参加しました。

6年生の授業を見ました。

  

その学級は、太平洋戦争中に比較的近い地区で起きた

米軍による機銃掃射の学習を進めていました。

この機銃掃射は、以前から私も関心をもっていたものです。

ここでも道草 渥美線電車機銃掃射 現場(2015年6月28日投稿)

その機銃掃射の関係者の方の話を聞いたり、

現場に行ってどんなことが起こったのか説明を受けたりしました。

関係者の証言を集めて証言集を出版している方にも

話を聞いています。

充実した学習内容でした。

  

今回の授業での注目は、証言集を発行した方(Yさん)の話です。

機銃掃射の関係者が、なぜ今まであまり機銃掃射のことを

積極的に発言しなかったのか、

そしてなぜ今発言を始めたのかを、

ゲストテーチャーとして、子どもたちに話してくれた内容です。

Yさんが黒板に掲示した資料の写真です。

Rimg1339  

〇今ま機銃掃射のことを発言しなかった理由

1.悲しい出来事

 とにかく悲しい出来事だったので、話をするのも辛い。

2.気の毒で聞けない

 周りの人たちも、当事者に聞けなかった。聞く側にも理由があったのです。

3.戦争で命を失う→戦時下では珍しいことではない。

 珍しいことではなかったので、あえて話すことはなかった。

 「珍しいことではなかった」時代は、やっぱり異常です。

4.戦後。時代が変わった。

 戦後は、過去の戦争のことよりも、これからのことに人々の関心があったため。

 

これらの4つの理由は勉強になりました。

最初の理由くらいは、私たちも浮かびますが、

2~4の理由は、戦後を生きた人たちだから感じてきたことだと思います。

振替休日でしたが、参加した甲斐がありました。  

  

  

  

〇なぜ話そうという気になったかという理由

1.聞いてくれる人出てきた。

 戦争体験を聞くのは当たり前。そう思ってきました。  

 でも違うんですね。

 聞く人が出てきたから、関係者も話す気になったのです。

 なるほどです。

2.今、話しておかないと・・。

 私が体験したことが、私が死んだら消えてしまう。歴史に残らない。

 それは良くなことだという判断なのでしょう。

 大賛成です。証言者だけでなく、

   機銃掃射で命を落とした人たちのためにも、

 話してほしいです。

3.記録することに協力

 これは上の2,3の理由とダブります。

 聞く人が出てきて、それを記録する人、

 Yさんのような人が出てきました。 

 自分が死んだら消えてしまうことを残そうという理由です。 

   

  

Yさんはこの他に、証言者の方たちのいだく戦争への危機感を

代弁してくれました。

 

 

〇戦争への危機感

1.外国との危機感

 たとえば、北朝鮮をめぐる日本の対応を心配しています。

2.自衛隊の増強

3.戦争を知らない世代の増加

 

  

今度、この学級では、

「戦争のない日本は続いていくのか」というテーマで

話し合いが行われるそうです。

充実した学習をしてきた6年生たちが、

どのような発言をするのか見てみたいなあ。

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