ルールを知っただけで、ひたすら自習できるAI
今日は10月28日。
久々「教材・教具のネタ帳」から引用します。
10月27日の投稿です。
原典は宮崎日日新聞のコラムです。
くろしお 10/27
「虎の穴」から送り込まれてくる刺客レスラーとの
息詰まるファイトを描いたプロレス漫画「タイガーマスク」に
熱狂した世代として一つ、これってありと思うことがあった。
刺客はみんな、常識外れに強いうえ、反則技を駆使して、
そこらの悪役レスラーなどひとひねりしてしまう。
そんな難敵をタイガーマスクは満身創痍(そうい)になりながら
倒すのだが次の刺客はさらにパワーアップして、
その強さと反則の非道なること前者の比ではない。
またすごい人工知能が登場した。
米グーグル傘下の英ディープマインド社が開発した最新の囲碁ソフト
「アルファ碁ゼロ」は自己対局を繰り返す学習法を取り入れ
3日間の訓練だけで、トップ棋士を破った旧作「アルファ碁」に全勝した。
旧作は、棋士の対局データなど「先人の知恵」を活用しながら学んで、
強くなるが最新作は囲碁のルールを教えられたコンピューターが
ひたすら自習しながら勝つ可能性の高い手を学んでいく。
膨大な対局データは不要、数カ月要していた訓練期間も短縮できた。
「アルファ碁」は昨年、世界トップクラスの韓国人プロ棋士らを相手に勝利。
その後も進化を続けて今年、世界最強とされる中国人棋士にも勝った。
もはやこれ以上はなかろうと思っていたところへの「アルファ碁ゼロ」の登場である。
上の上を行く刺客を倒すタイガーマスクのように
最後は盤面不利を逆転する人間であってほしい。
知と知が四つに組むクリーンファイトでさらに囲碁が進歩することを願う。
もちろん人工知能のコンセントを引き抜くという反則はなしだ。
AIが気になる昨今です。
コメント