ホシガラスの番組より・・・子どもにおねだりされた親鳥が行くところ
今日は8月28日。
前投稿に引き続いて
月27日に放映された「ワイルドライフ 北アルプスの四季
雲上の森を作った!」より。
5月。
山の中腹のシラビソの森は、春を迎えました。
3羽で動くホシガラスを見つけました。
よく見ると、そのうちの2羽は、羽の先が白いです↓
これは、この冬に生まれたばかりの子どもなのだそうです。
つまり3匹は、親子だったのです。
子どもは、自分で飛べるようになっても、
飛ぶ力が弱くて、生まれた場所付近の森で
2ヶ月ほどを親子で過ごすそうです。
子どもは、不足のエサを、親鳥におねだりするそうです。
おねだりしているシーンです↓
すっかり大きくなった子どもにせがまれる親鳥。
子どもは羽をふるわせています。
人間でもこういう景色があるなあ。
おねだりされた親のホシガラスはどうするか?
山の頂上付近を目指して飛んでいきました。
岩場に飛んでいきます。
まだまだ雪が多い頂上付近ですが、
岩場付近は早めに雪が溶けて、地面が表に出ています。
そこに秋に埋めた種子を掘り出しに来たのです。
またまた賢い。
掘り出された種子を、親鳥はのどにある袋にためて
子どもに運んでいました。
枝や幹に埋め込んだ種子は、冬場の子育てに利用し、
地面に埋め込んだ種子は、春の子育てに利用するわけです。
6月中旬。
雪が溶けた山の頂上付近、
ハイマツの森で子どものホシガラスを見かけました。
中腹の森で育った子どもは、6月にはハイマツの森に上がってきて、
自分でマツボックリの種子を食べ始めました。
もう親鳥は助けてくれません。
ホシガラスは、同じ場所にたくさんの種子を埋めます。
たくさんなので、運良く掘り出されなかった種子もあります。
それが発芽するのです。
ホシガラスの習性によって、ハイマツの森は広がっていったのです。
ホシガラスがいなかったら、ハイマツの森は形成されないのです。
この番組のタイトルは、そんなハイマツとホシガラスの関係を
示しています。
「ワイルドライフ 北アルプスの四季雲上の森を作った!」の
紹介は以上です。
仙丈ヶ岳に行くときに、もう一度この番組を見ておけばよかった。
そうしたら、ハイマツの森を歩くときに、
もっと観察ができたでしょう。残念。
でもまた行けるでしょう。
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