ホシガラスの番組より・・・山のあちこちに種子を埋め込む
今日は8月28日。
前投稿に続いて
2月27日に放映された「ワイルドライフ 北アルプスの四季
雲上の森を作った!」より。
秋。のどにハイマツの種子をため込んだホシガラスは、
山の高い位置にある岩場に行きます。
岩場に着いたホシガラスは、のどの袋からひとつずつ種子を口に出し、
地面に埋めたのです。
種子は、飲み込まれることを前提にしているようで、
他のマツのように羽がついたりしていません。
シラビソの枝や幹にも、ハイマツの種子を埋め込みました。
こうして、1羽のホシガラスは、約1000個の種子を
山のあちこちに埋めるそうです。
貯食(ちょしょく)と呼ばれる、食べ物を貯える行動だそうです。
ホシガラスを研究している西教生(のりお)さんです↓
西さんを中心にするグループは、冬場、ホシガラスの巣を探しました。
ホシガラスは、雪の降る厳しい冬に繁殖すると予想されているが、
実際に巣で子育てする様子は、あまり観察されていません。
冬場に雪深い山の中腹まで来る人が少ないからです。
そして西さんたちは、巣を発見します。
冬場。子どもたちに与えているエサは?
実は、親鳥は、秋に枝や幹に埋め込んだ種子を掘り出して、
カラを割って中身だけ飲み込んで袋にためて、
子どもに与えていたのです↓
枝や幹に埋め込んだ種子は、冬に繁殖するための栄養と、
子どもに与えるエサになったのです。
ホシガラスの天敵であるタカの繁殖は、
春です。
その頃タカは栄養が必要になります。
ホシガラスの子どもが餌食にならないように、
冬場に繁殖して、タカの繁殖期には、
子どものホシガラスも飛んで逃げられるようにしていると
考えられています。
そのためにハイマツの種子をあちこちに埋め込むわけで、賢いですね。
つづく
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