本「GRIT やり抜く力」引用/興味をもつこと
今日は12月11日。
前投稿に引き続いて、本「GRIT やり抜く力」
(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)から引用。
興味は内省によって発見するものではなく、
外の世界と交流するなかで生まれる。
興味を持てるものに出会うまでの道のりは、
すんなりとは行かず、回り道が多く、偶然の要素も強いかもしれない。
だからこそ、どんなことに興味を持つか持たないかは、
自分もわからない部分が大きいのだ。
それに、無理やりなにかを好きになろうと思っても、うまく行かない。
(中略)
興味を持てることが見つかったら、
こんどはさらに長い時間をかけて、自分で積極的に
掘り下げて行かなければならない。
最初に興味を持ったきっかけのあとに、
何度も繰り返し、さらに興味をかき立てられる経験をする必要がある。
(中略)
最後に、強い興味を持ち続けるには、親、教師、コーチ、仲間など、
周囲の励ましや応援が必要だ。
なぜ周囲の人が重要なのか?
ひとつには、飽くなき興味を持ち続けるのに欠かせない刺激や
情報を与えてくれるからだ、
そしてなにより、周りの人びとから肯定的なフィードバックを
もらえばうれしくなり、自信が湧き、励みになる。
(145~146p)
興味を持つときは「縁」を感じます。
偶然の要素だったかもしれませんが、”縁”を感じた時には
大事にしたいと思っていました。
自分がブログ上でやっているのは”これだ”と思えました。
ブログで記録していくことで、興味の持続は促進されると思います。
長い時間、関わることができます。
検索すれば、すぐに過去の活動を呼び出して思い出せます。
過去の活動に、現在の活動を積み重ねていくことができます。
ブログには反応があり、励みになっています。
心理学者のベンジャミン・ブルームも、同じ結論に達している。
(中略)
興味のあることを見つけて掘り下げていく段階を、
ブルームは「初期」と呼んでいる。
この「初期」に励ましを受けるのはきわめて重要だ。
というのも、初心者はまだ本腰を入れて取り組むべきか、
やめるべきか、決めかねているからだ。
ブルームの研究でも明らかになったとおり、
この段階でもっとも望ましいのは、やさしくて面倒見のよい
指導者(メンター)を得ることだ。(中略)
また初期には、ある程度の自主性が尊重されることも大切だ。
勉強や習いごとの学習者を対象に行った長期的研究によって、
威圧的な両親や教師は、子どものやる気を
損なってしまうことがわかっている。
いっぽう、自分の好きなことを選ばせてもえらえた子どもは、
ますます興味を持って取り組み、
のちに一生の仕事として打ち込む確率が高くなる。
(148~149p)
教師として気をつけないといけないことだと思います。
初心者にとっての「目新しさ」とベテランにとっての「目新しさ」は、
別物だということだ。
初心者は初めて経験することばかりで何でも目新しく感じるが、
ベテランが目新しいと感じるのは微妙な差異(ニュアンス)なのだ。
「たとえばモダンアートなら、初心者にはニュアンスを見分けるのに
必要な背景知識がないため、たんに色や形を見ているだけで、
内容はよくわかりません」
しかしエキスパートは、はるかに理解力に優れており、
ふつうの人が見てもわからないような細かい部分に
気づくことができる。 (159p)
興味を持ち続けるためには、さらに興味が湧くような機会が
何度も必要であることを、忘れないようにしよう。
そういう機会を自分で積極的につくること。
それには粘り強さも必要だ。興味を掘り下げるには、時間がかかる。
つねに疑問を持って答を探そう。
答えが見つかると、さらに多くの疑問へとつながっていく。
どんどん掘り下げていこう。
自分と同じ興味を持っている仲間を探そう。
力強く励ましてくれるメンターと近づきになろう。
年齢に関係なく、「学習者」としてあなたはますます積極的になり、
知識も増えていく。
ひとつのことに長年打ち込んでいると、経験による知識や
専門知識が増えるとともに、自信が増し、
ますます好奇心旺盛になっていく。 (162p)
「やり抜く力」を内側から伸ばす方法として、
「興味」を結びつける必要があり、そのことが書かれているところの
引用です。「結びつける」というのは、
継続して興味を持つことなのでしょう。
何度も書きますが、ブログにはそれを可能にする力があると思います。
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