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2016年8月15日 (月)

東京での研修あれこれ6./緘黙 クレプトマニア 身体醜形障害 RAD

  

今日は8月15日。

  

8月9日・10日は発達協会主催の

「2016実戦セミナー M ICTを用いた指導・支援」の報告です。

  

2番目の講義である

【授業のユニバーサルデザイン/長澤正樹(新潟大学)】より

  

〇選択性緘黙(不安障害)

  -特定の場面でしか話さない 最近増加傾向

 

 ※「緘黙(かんもく)」については、身近でも増えているように思える。

 次のサイトがいいと長澤先生が薦めてくれた。

 かんもくネット 場面緘黙児支援のための情報交換ネットワーク団体

  

 このサイトに「場面緘黙」について次のように書いてありました。

 部分的に引用します。

  

 言葉を話したり理解する能力はほぼ正常であるにもかかわらず、

 幼稚園・保育園や学校などの社会的な状況で

 声を出したり話したりすることができない状態を言います。

 体が思うように動かせない緘動(かんどう)という状態に

 なることもあります。

 声の出しにくさ、話しづらさは、場所やそこにいる人、

 活動内容によって違ってきます。

 また、すべての生活場面で話すことができない状態を

 全緘黙といいます。

 現在、日本では場面緘黙は心因性とされており、

 情緒障害教育の対象となっています。

 海外では、場面緘黙は小児期の不安障害であり、

 「自分が話す様子を人から聞かれたり見られたりすることに

 怖れを感じる」恐怖症の一種ととらえ治療や支援を行なう

 という考えが主流となっています。

 また、原因については、おそらく不安になりやすい

 生まれつきの気質がベースとしてあり、

 そこに複合的な要因が影響していると考えられています。

  これまでは、「場面緘黙は大人になれば治るもの」

 と考えられてきました。

 しかし、そのままにした場合、うつ的症状や不登校へと

 つながるケースも見られます。

 海外の資料によれば、たとえ発話ができるようになったとしても、

 成人後に社会不安障害などに悩まされることも多く、

 早い時期からの適切な対処の重要性が強調されています。

 (中略)

 場面緘黙は、恥ずかしがり屋のひどい状態であるとも言えますが、

 場面緘黙が恥ずかしがり屋と大きく異なる点は、

 症状が強く長期に渡って続くこと、

 そのために子どもが持っている様々な能力を

 十分に発揮できないということです。

 喋ることができても小声だったり、答えるまでに時間を要したり、

 特定の相手とだけ話したりする状態の場合も、

 場面緘黙としてとらえて支援することが有効です。

 特に、回復の途上にある場合、子どもの状態が

 学校に理解されにくいことが多いため注意が必要です。

 自閉症やアスペルガー症候群などの広汎性発達障害PDDや

 学習障害LDとは異なります。

 しかし、場面緘黙児の中には

 「かなりの割合で発達障害を併発している」

 「構音障害や感覚統合の障害が見られる子どもがいる」

 等の報告があります。 (中略)

 日本では場面緘黙の認知度が低く、支援や治療が遅れています。

 一般に知られていないために、こんな状態は自分だけだと思い、

 孤立を深めてしまいがちです。

  

 ※「子どもが持っている様々な能力を十分に発揮できない」

  この言葉が特に印象に残ります。

  教師の認知度が低いために、

  子どもの可能性がふさがれるのは辛いところ。

  勉強しないとね。

    

〇窃盗症(クレプトマニア)

  -指導ではなく「治療」が必要

 

 ※次のサイトから引用します。

 大石クリニック クレプトマニア

   

 物を盗みたいという衝動・欲求を制御できず、

 コントロールできなくなる病気です。

 盗った物は個人的な用途や金儲けのために

 必要とされないことが多く、捨ててしまったり、隠したり、

 常に貯めておいたり、人にあげたりすることがあります。

 合併症として、過食症や買い物依存症が多く報告されています。

    

〇身体醜形障害

  -SNSの普及で拡大?

 

※「64(ロクヨン)」で出てきた障害。SNSの普及で拡大?なぜ?

 これも調べてわかりました。自分がやっていないことなので、

 調べるまではわかりませんでしたが・・・・なるほどと思いました。

 参考:スキンケア大学 実は怖い現代病!『自撮り』にハマる人が陥りやすい○○障害とは?

 参考:4meee! SNS好きな若者の間で増えている!?現代病『身体醜形障害』とは

  

〇インターネットゲーム依存症

 ※これについては3番目の講義が詳しかったです。後述します。

  

〇RAD 反応性アタッチメント(愛着)障害  ・・虐待による

 ・生後5歳未満までに親やその代理となる人と愛着関係が持てず、

  人格形成の基盤において適切な人間関係を作る能力の障害。

 ・二つの群

  -抑制型:他者に対しての無関心 ASDに類似

  -脱抑制型:部分的な愛着関係の状態に取り残され、

          他者に対して無差別に薄い愛着を示す。

          ADHDに類似。

  RAD:裏表がある。人の顔をうかがう。巧妙にウソをつく。

      親がいるいないで態度が違う。

  RADへの対応:ADHDへの対応とは違った対応が必要。

      マイナスからのスタート。心のケア(信頼関係の構築)

  

以上、長澤先生の講義のやっと前半です。

特別な支援の必要とする子どもたちの勉強でした。

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