「消えた仕事図鑑」より「サンドイッチマン」
今日は8月14日。
「イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑」
(澤宮優著/平野恵理子絵/原書房)
より引用しています。
今回は「サンドイッチマン」
「サンドイッチマン」と聞けば、今はこのコンビを思い出します。
http://www.allnightnippon.com/program/sand/
画像検索しても、このコンビの写真が続きますが、
でも、時々今回話題にしたい職業の人の写真も出てきました。
絶滅はしていない模様。
「消えた仕事図鑑」からの引用です。
体の前後にポスターや商品の宣伝広告を掛けて、
街や店の前でおどけて宣伝する人。
食べ物のサンドイッチのように広告で
体の前後を挟むのでそう呼ばれた。 (164p)
戦前から戦後にかけて「銀座のチャップリン」と呼ばれた
サンドイッチマンたちがいた。
一人は洗濯屋の職人で、暗くなると資生堂の角で
ハーモニカを吹いた。
二人目は深川のラジオ屋職人の牧純信である。
昭和の初めの頃の宣伝方法はチンドン屋か
新聞の折り込みチラシしかなかった。
牧は鼻の下にちょび髭を蓄えチャップリンによく似ており、
「モダン・タイムス」に出てくるチャップリンの格好をして
自分の店の看板を持って歩くと、たちまち人垣ができた。
昭和8年、牧はサンドイッチマンになり、戦後、
「牧チャップリン宣伝広告会社」を設立。
男女50人のサンドイッチマンを雇った。 (164p)
こんな文章を読むと、牧純信さんに興味を持ちましたが、
検索しても引っかかりませんでした。
「消えた仕事図鑑」の参考文献を見ると、
この文章は昭和36年8月7日の「週刊朝日」が挙げられていました。
いつか見れるといいなあ。
この文章も気になりました。
昭和23年には、背中に広告だけでなく、
一斗入りの水桶を担いだサンドイッチマンも登場した。
水が管を伝って流れ、靴底のフェルト活字に染み、
歩くと地面に左足で「明るい宣伝ロードサイン」の文字を
右足で映画の題名が次々と道路にスタンプされるという仕組みで、
ロードサインと呼ばれた。 (164p)
気になるけど、これは図示されないとわかりませんでした。
「消えた仕事図鑑」の図を載せちゃいます。
こんなサンドイッチマンの後ろを歩いてみたいです。
これも検索したけどヒットしませんでした。
昭和28年に流行した歌『街のサンドイッチマン』(鶴田浩二)は、
実存のサンドイッチマンの心情を託して歌われたという。
(165p)
これは検索に引っかかりました。
歌詞もいいですよ。
話はそれますが、鶴田浩二さんのWikipediaの説明は
けっこう読みがいのある内容です。
いろいろなことがあった人生だったのですね。
特攻隊との関係、映画のクレジットに関する逸話、
そして女性関係などなど・・・。
自分はほぼ「男たちの旅路」シリーズしか知らなかった。
あの吉岡役での渋味は、この人生、生きっぷりが作ったのですね。
相変わらず面白いことしてますね。
こんな記事をみつけました。参考まで
http://incinc.hiho.jp/roadsign/ohirome
投稿: 今度は東部出張所 | 2016年8月14日 (日) 11:39
ごめんなさい。こっちからですね。
http://incinc.hiho.jp/roadsign/top
投稿: 今度は東部出張所 | 2016年8月14日 (日) 11:41
情報をありがとう。
カラー写真で見ることができて感激です。
こんなことに挑戦している人がいるのですね。
これって何処の人かな。
投稿: いっぱい道草 | 2016年8月14日 (日) 19:32
2013年の金沢大学の大学祭らしいですね。
背面のレンガ造りは、金沢大学資料館です。
HPの博物館の来館から察するに、名古屋近辺にもよく来てますね。メールアドレスもあるので、連絡してみては?
投稿: 今度は東部出張所 | 2016年8月15日 (月) 10:14
「HPの博物館の来館から察するに、
名古屋近辺にもよく来てますね」
う~ん、ここの意味が不明です。
金沢大学HPの資料館の部屋には行けたけど、
う~んわからん。行き詰り。
また教えてください。
投稿: いっぱい道草 | 2016年8月16日 (火) 15:24
はじめまして。岩崎といいます。
こちらのコメント欄に登場している、ロードサインのHPの作者です。
自分のHPのアクセスログ(リンク元)を見ていたところこちらのブログへたどり着きました。
HPを見ていただき、とても嬉しく思います。
こちらの記事で紹介されている『消えた仕事図鑑』という本や牧さんのことは知りませんでした。こんど本を探して読んでみます。
また「ロードサイン」でスタンプされていたのが映画のタイトルだったことや、靴底にフエルトを使用していたこともこちらのブログで知りました。
新事実を知って、また2016年版を作ってみたいと思いました。
ちなみに2013年版ロードサイン(大学祭でお披露目)は私が個人的に作ったもので、大学の資料館とは特に関係はありません。また名古屋近辺は確かによく遊びに行っています(本当にHPをよく見てくださってありがとうございます)。
訪問者のほとんどいない我がHPが注目されている!と嬉しくなって、つい書き込んでしまいました。突然のコメント、失礼いたしました。
投稿: 岩崎 | 2016年9月 2日 (金) 00:51
ビックリです。
このブログに来ていただきありがたいです。
2016年版ができたらまた教えてください。
こちらは愛知県の東側に住んでいます。
もしこちらに来る用事があったら、立ち寄ってください。
そして実物を見せていただきたいと・・
それこそ上の文章中にあるように、
サンドイッチマンの後ろを
歩いてみたいと思っています。
良い縁ができたと思っています。
またそちらのHPにあるアドレスに
近いうちにメールをさせていただきます。
投稿: いっぱい道草 | 2016年9月 2日 (金) 04:55