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2016年5月 4日 (水)

引用「やってはいけない104のこと」/「ぷうる」はおかしい

 

今日は5月4日。

  

同じ年の方の活動をここに書いておきたい。

  

立石美津子さんの本から引用です。

「読み書き算数ができる子にするために

やってはいけない104のこと」(立石美津子著/中経出版)より。

 

絶対に読み書き算数の基礎は幼児期に身につけさせ、

小学校に送り出さなくてはなりません。

問題はそのやり方なのです。(6p)

 

【変だと思わずに「ぷうる」と教えている】

(中略)

何の根拠もなく、「まず、ひらがなから」という強い思い込みにより、

社会でカタカナ表記されているものも、

ひらがなで教えている人がいます。

実際、小学校でも1年生の1学期は

カタカナ表記のものもひらがなで教えます。

「ぷうる」「あいすくりいむ」「かれえらいす」と書いてある

ドリルもあります。(中略)

社会でカタカナ表記されているものは、

最初からカタカナで見せましょう。(21p)  

  

【交ぜ書きを強要している】

漢字で表記されているものは、漢字で覚えた方が子どもは

覚え直しの負担ないので効率的です。

小学1年では幼稚園や保育園でひらがなを教えていないという前提で、

漢字が登場するのはだいたい9月くらいです。

夏休みまでは何でもひらがなで教えます。

ですから一学期中は「がっこう」と書かせ、

二学期になり「学」を教えたら「学こう」、

「校」が教科書に出てきたら「学校」と書かせます。

「きしゃ→き車→汽車」も同様です。

こうして交ぜ書きを子どもに強要します。

こんな教え方をされているので、

漢字の書き取りテストで「『きしゃ』を漢字で書きましょう」の

では子どもの頭にはまず最初に習った「きしゃ」が浮かびます。

これは人間の脳は最初に覚えたものが

一番印象に残るというしくみになっているからです。

でも「漢字で書きなさい」とうるさく言われ、

仕方なく漢字を勝手に当てはめ「木車」なんて間違いを書きます。

これは、小学校の先生が漢字指導で

一番頭を悩ませていることです。

最初から「汽車」と漢字で見せていれば、

走る汽車を作文に書こうと思ったとき、

「木車」とは絶対に書きません。(23p)

  

これだけではありません。

先生の中には、「まだ教えていないから」と、

「山田幸子」という子どもの名前を、

「やまださちこ→山ださちこ→山田さち子」と書くように

強制する人もいます。

(中略)

幼稚園で、下駄箱に園児の名前を「佐藤雄太」「鈴木美智子」

と書いておくと、特に教ていなくても自分の名前以外の

友達の名前もあっという間に漢字で覚えてしまいます。

それくらい、幼児の記憶力は高いのです。(23~24p)

  

※ずっと違和感を感じてきたことです。

作文集で見かけることです。

ひらがな交じりのへんてこな名前を見てきました。

作文集の名前は、漢字で書いて、

ふりがながあれば良いと思います。

今年度からでも直すべきでしょう。

  

【読めないのに書かせている】

読めない文字を書かせても、

それは絵を写しているのと同じです。

写すことなら、猿でもできます。 ※本当?

(中略)

書かせる前に読めるようにしておきましょう。  

(中略)

目に触れる機会が多い文字は、

全体の形がインプットされています。

(中略)

したがって、「書く」ために、

前もって「読む」練習を積ませてください。

「はい、これは『鳥』という漢字です。

さあ、100文字書いて覚えましょう」と

読めないのにいきなり書かせても、

子どもの頭の中には字形がインプットされていないので、

何文字練習しても覚えることはできません。

しかし、学校では、「読み書き同時教育」です。

「山」を見せたその日に書かせます。(中略)

書かせることにより字形を覚えさせようというわけです。

非効率で、手が疲れるだけです。

(中略)

「読み書き分離教育の読み先習」が効率的な学習方法です。

5歳で書かせるなら、3歳で読ませておきましょう。

「読み」と「書き」は期間があいていればいるほどよいです。

(中略)

手本がなくても字形が頭に浮かぶその時が、

「書き」を開始する最適時期です。

ですから、言葉として文字の読み方をどんどん先に

見せておきましょう。(27~28p)

  

※大賛成です!

  

【漢字を難しいと決めつけている】

(中略)

「あ」

ひらがなの1字1字は、音を表すだけで、

意味そのものは表していない。

単なる記号です。

「あ」を見せられても色もなければ匂いも形もなく、

何か具体的なものが頭に浮かぶことはありません。

ですから、記憶にとどめにくいのです。

 

「中」

画数は少ないので小学1年生で習いますが、

「コップの中」「部屋の中」とつかみどころがありません。

記憶にとどめにくいです。

「上」「下」「左」「右」などは1年生の配当漢字です。

しかし、抽象的な概念を表す漢字は

イメージしにくいので覚えにくいのです。

  

「虫」

「中」よりはイメージがわきますが、

「虫」という名前の虫はこの世にいませんから、

「蟻」のようにパッとイメージができません。

  

「蟻」

「蟻」を見ると、子どもは頭の中に、

実物のあの黒くて小さい「蟻」をすぐに思い浮かべます。

記憶にとどめることが簡単にできます。

ですから、「蟻」という漢字を一番よく覚え、

「あ」は一番覚えない、という結果になったのです。

「林檎」「救急車」「怪獣」「蜜柑」「冷蔵庫」「焼肉」などの

具体的な概念を表す漢字は、幼児には理解しやすいのです。

(31~32p)

  

先日載せた「体の漢字」の学習で、

子どもたちは「漢字が難しくても覚える」というのは

実感できました。

「ひらがなよりも先に漢字を学習した方がいい」と教えてくれた

村上公也先生の言葉も思い出されます。

  

  

引用はまだつづく。

  

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