3月5日キミヤーズ塾の報告2.数直線は大事
今日は3月12日。
前投稿に引き続き、3月5日に「キミヤーズ塾」の報告。
〇ゲストの花園大学山口真希さんが「なにがキミヤーズ算数なのか」という
テーマで話す。
〇教室では教師が「働きかけ」、生徒・児童が「応答」して、
そして教師が「評価」する。生徒・児童の発話は常に評価の対象となっている。
役割が決まっている。これは独特の文化。
「多くの子どもたちはついていける。でもこの文化に合わない子もいる」
〇教室では「挙手しても教師に指名をされるという手順を踏まなければ
公的な発言とみなされない」
教室では「教師からの問いかけなのに、学級のみんなに向けて返答することが
求められる」「コミュニケーションのズレがある」
教室では「『教師ー生徒』という権力作用の含まれる社会的関係がある。
それを前提とした秩序、学校でしか通用しない文化がある」
「この文化・秩序についていけない子がいる」
〇キミヤーズ流の学級では・・・・
「例え挙手をしなかったとしてもつぶやきを拾ってもらえる。
教師の問いかけには教師に、仲間からの問いかけには仲間に。
対話が成立している。学びのコミュニティが出来ている。」
「『教師ー生徒』という関係にいいたるみがある。
権力はピンポン先生が持っている。」
「『働きかけ』『応答』『評価』の役割が固定していない。
教師は子どもの導き手。」
〇上記の視点は今まで考えたことがない視点。面白いと思う。
ピンポン先生も思った以上に重要な役割があるのかと思った話。
う~ん、セットはしてあるけどほぼ使っていないピンポン先生。
ピンポン先生を使いこなすのは、けっこう難しい。来年度に向けて準備をするか。
〇「現行算数教育が抱える問題」として次の文章を紹介
「従来の算数教育では”数えること”、つまり”順序数”で数を導入。
その流れを組む現行教科書も、数え主義から完全に解き放たれていない。
数の背後にある量をきちんと教えていない(遠山1972)」
〇キミヤーズ流は・・・
「数の大小や順序などの性質や関係を直観的に
しかも総合的にとらえることができるものの1つとして
数直線をアバウトに使う」
「数の大小や順序などの数の性質や関係をとらえるには
数字や式のみに頼るのではなくいろいろな方法で考えることが大切。」
今回のキミヤーズ塾での収穫は、「数直線」と2㎝の立方体の「積み木」が
重要だと思えたことだと思う。
山口先生の話の中にあった「数直線」の意味は納得。
今週はさっそく授業で使う。2年生の「10000までの数」で使う。
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