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2016年3月 2日 (水)

「ダメ!を言わなければ・・・」からの引用その6

 

今日は3月2日。

  

2月28日の投稿に引き続き、

「『ダメ!』を言わなければ子どもは伸びる」

(親野智可等著/PHP研究所)からの引用をしていきます。

   

 

このことは、みなさんも薄々わかっていたはずです。

これは直らないなと・・・・。

私がはっきり言います。「直りません」と。

そして、みなさんが無理に直させることはできないのです。

「子どものうちに直してやるぞ」などと思えば思うほど、

苦しむことになります。

子どものうちに直してあげなければ、などと思い込む必要はありません。

みなさんが子どもを仕上げて完成品にする必要はないのです。

なぜかというと、大人になってからどうにでもなるからです。

私は本当にそう思います。

じつは、子どものときより大人になってからのほうが、

人間は成長できるのです。

みなさんも自分自身のことを振り返ってみてください。

仮に20歳が大人と子どもの境として、

20歳の頃の自分を思い出してみてください。

だいたい、ろくでもない自分だったはずです。

自分のことも世の中のことも、何もわかっていません。

生活の能力も乏しいものです。

それから今に至るまでにわかってきたことやできるようになったことが、

本当にたくさんあるはずです。

20歳以降で成長した部分がたくさんあるはずです。

子どものときにあるのはただ吸収力だけです。

経験、知恵、生活力、判断力、思考力、工夫する力、

情報、行動力、意志力、これらのすべてにおいて大人のほうが勝ります。

ですから、大人がその気になれば一気に成長することができるのです。

人生においてそういう機会は必ずやってきます。

そのとき本人に自己肯定感があれば、

「やらなきゃ。これをやりたい」と思ったとき、

「できる。自分ならできる」という気持ちになれます。

でも自己肯定感がないと、

「やらなきゃ。これをやりたい」と思ったとき、

「でも、ダメだろうな。自分には無理だな」という気持ちになってしまいます。

この気持ちの分かれ目は大きいものです。

ですから、自己肯定感を育てておくことが本当に大切なのです。

(49~51p)

  

大人がその気になれば一気に成長できるという発想はビックリ。

そして自己肯定感を育てておく重要さ。

親野先生はすでにこのようなことを考えていたのですね。 

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