シリーズ真田丸9.無能な人に対する対処の仕方をトレーニングしてきていない
今日は2月11日。
1月14日放映の
「英雄たちの選択 大坂の陣400年 真田幸村・決戦へのジレンマ」
を見ました。
大坂の陣に駆けつけた真田幸村。
豊臣方の中心になる武将たちが、老獪だが実戦経験の乏しい武将ばかりで
当てが外れます。中心は大野治長でした。
幸村の作戦の提案はなかなか受け入れられませんでした。
ゲストの中野信子さんの発言に、
磯田道史さんが刺激されて発言する場面が印象に残りました。
中野:真田幸村という人は、戦術としては天才なんですけど、
政治的センスはまるでないというのがすごく残念だと思っていて、
この老獪な人々を押しのけて自分の意見を通すということを、
しないんですよね。
真田家のサイズが小さかったことと、
よく兵が訓練されていたことがあって、
無能な人に対する対処の仕方をトレーニングしてきていない。
磯田:ああ、それは言えるかもしれない。いや、それは興味深い。
というのは、江戸時代に入ってからの書物でよく出てくるのは、
大野治長が言葉を全部言い終わらないうちに、
真田が発言を始めるとこう書いてあります。
あのう、つまり、割り込んでいるんですよ。
もう聞いてられないと。
しかし、向こうは上司ですよね。馬鹿にされたと思いますよ、それは。
その辺の配慮のなさというのが、実は、かっこいい幸村の
う~ん、弱点というか悲劇性を生む姿だったかもしれません。
こういう見方もあるのですね。
中野信子さんの見方は、いつも新鮮で面白いです。
「英雄の選択」によくゲストで出てきます。
今回はどんな視点で言ってくるかな?と注目しています。
この放送でも期待に応えてくれました。
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