シリーズ真田丸4.人質の磔/オロオロの理由
今日は1月17日。
前投稿に引き続き、1月10日発行のMAG2NEWSより。
※MAG2NEWS 遂に始まったNHK大河『真田丸』。初回放送をいきなりマニアック解説
この城で重要なのは、七里岩の断崖よりも
城のすぐ横を通っている信州街道との位置関係。
勝頼が、諏訪の出身であったことを思い出してほしい。
ちなみに、ドラマ中で木曽義昌の妻子が磔になった、
との台詞があった。
木曽の妻子はたぶん、城のすぐ横の
信州街道沿いに晒されたのだと思う。
これも地図で調べてみました。
武田神社と言うのが、武田信玄の居城があった場所です。
上記の地図の「武田神社」の「田」の字の辺りにありました。
つまり新府城は、武田信玄の居城と諏訪を結ぶ
ライン上にあったということです。
そのラインとは信州街道であって、
現在の国道20号線というわけです。
「木曽義昌の妻子が磔になった」という台詞は
聞きもらしていました。
さっそく録画で確かめてみました。
ありました。番組が始まって18分ぐらいのところです。
この場面です。
聞き書きしてみます。
真田昌幸と奥さんの薫(かおる)との会話。
昌幸:
何を浮かぬ顔をして・・。せっかく久方に顔を合わせたと言うのに。
薫:
今朝、木曽義昌様の母上とお子達が連れて行かれました。
酷(むご)くも磔にされたとのこと。
昌幸:
木曽は寝返ったのだ。仕方なかろう。
薫:
姫様は17。嫡男千太郎は13でございました。
昌幸:
人質というのはそういうものじゃ。
薫;
殿はあたくしたちも人質であることをわかっておいでですよね。
昌幸:
もちろん。
薫:
大丈夫でございますよね。寝返ったりなさいませんよね。
昌幸:
馬鹿をもうすなあ。
そうでした、そうでした。
確かにこの会話はありました。
この時に薫はオロオロしていました。
織田が攻めてきて武田はどうなるのか心配していました。
そのオロオロ加減は、ちょっと楽しいくらいでした。
それに関連することが、今読んでいる
「NHK大河ドラマストーリー 真田丸 前編」(NHK出版)
に書いてありました。
薫役の高畑淳子さんへのインタビュー記事から引用します。
高畑さんはこう言っていました。
撮影にあたって三谷(幸喜)さんが
こんなことをおっしゃっていました。
私たちは歴史の結果を知っているけれど、
登場する人たちは先がどうなるかわからない中で生きている。
なので、右往左往している人を演じてくださいと。(26p)
なるほど、脚本家の意思を受けてのオロオロなのかと
合点がいきました。
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