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2014年12月14日 (日)

「ハートネットTV 失った声で再現する」を見る3/声のドナー

  

今日は12月14日。

  

前投稿の続き。

  

前投稿で「咽頭」「喉頭」という言葉を出しました。

聞きなれないため、読み方も位置も怪しいです。

図で示します。

17p51健康通信倶楽部

  

「じびいんこうか?じびいんとうか?」とつい先週の金曜日に

職員室で話題になっていました。

「耳鼻咽喉科(じびいんこうか)」ですね。

「耳鼻咽喉科」の読みに悩むというkとは、その部位が健康である証拠ですね。

患っている人は、必要に迫られて覚えていることでしょう。

以上、あいまいなことをスッキリさせておいて、

番組の続きを書いていきます。

  

  

国立情報学研究所准教授の山岸順一さんの取り組みです。

  

録音室に入って、40分間ほど、パソコン画面に写った原稿を読むボランティア。

Rimg6640

Rimg6639  

ボランティアを募集して、さまざまな人の声を集めているのが山岸さんです。

山岸さんが言います。

  

「ボランティアの方の声を多く集めることで、

声のデータベースを作ることができます。」

「声のデータベースから、私たちは平均声を作り、

この平均声を声のテンプレート(ひな型)として使うことで、

障害者の方の音声合成機を素早く容易につくることができます。」

「個人特有の抑揚はあらかじめ除去して、もしくは正規化しておいて、

平均声をつくります」

  

ナレーターの説明が続きます。

  

「この平均声という声のひな型に、患者本人の声をかけ合わせることによって、

その人だけの声のシステムをつくることができるのです」

「患者本人の音声は10分程度あれば、システムがつくれます」

どうやってやるかはわかりません。すごいことです。そんなことができるのですね。

  

活動名はボイスバンク・プロジェクト。

山岸さんが2011年に、イギリスのエディンバラ大学と共同でスタートさせた活動です。

したがって、イギリスでもボレンティアによる声の収録は行われています。

  

Rimg6638   

ボランティアの声は、年齢・性別・地域によって分けられ、

いろいろなバリエーションの平均声を作るそうです。

これは日本でも同じです。日本でのボランティア募集が始まったのは、1年ほど前のようです。

今までに500人以上の人が「声のドナー」になったそうです。

ボランティアの方が言います。

 

「声を出したからといって、別に減るわけでもないし、

体に負担がかかるわけでもないし、こういうのだったら、自分の声が出る限りは、

いつでも協力できるのでね、手軽だと思います。」

  

そうですよね。これなら参加に抵抗が少ないと思います。

Rimg6641 ↑「声のドナー」受付メールアドレスはこの画面の通りです。

次のサイトが参考になります。

国立情報学研究所 日本語ボイスバンクプロジェクト

このサイトの説明を、復習を兼ねて引用します。

 

国立情報学研究所では、音声の障害患者の生活の質を向上させることを目指し

ボイスバンクという学術研究プロジェクトを行っています。

このプロジェクトは、音声の障害患者が利用する

会話補助器の音声合成システム(声を自動で生成するシステム)を次の2つの点について、

向上させることを目的としています。

1)他人の声ではなく、自分の声で音声を合成する

2)誰もが聞きやすく、また品質の高い音声を合成する

音声の障害患者の音声合成システムを構築する際には、

本人以外の参加者の声をコンピュータ内で利用します。

例えば、障害患者が30代男性で関西方言の場合、

同一条件の数十名の方の声のデータを混ぜ合わせ、テンプレートとして利用することで、

障害者本人の声のデータが少量であっても、本人の声による音声合成システムを容易に、

そして、素早く構築することが出来ます。

また音声合成の品質も向上させることができます。

  

番組では、すでに声をほとんど出せない患者さんの声を再現する方法を紹介していました。

研究によって、こんなことまでできるのかと驚かされました。

人間の頭って、すごいなあと思いました。

いやいや、その場面だけでなく、番組を通してそう思わせてくれました。

人間の頭万歳!アイデア万歳!

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