村上先生週間5/3月8日の講座/何かができるようになったら、より難しくするーでもできることをやる
今日は3月9日。
今はほぼ午前10時。いよいよ今日の講座がスタートしている。
私は1日前のことを思い出して書いていきます。前投稿のつづき。
〇午後はいきなり実習。
・午前中の実習で話し合った改善策や、
村上先生の解説を聞いて思いついた改善策を実現させる授業を考えよう!
・グループで、どんな授業ができるか話し合う。
・子どもは、VTRのキャスト3人の子どものイメージで。
・その授業に必要な教具を考える。
・そのための教具を作る(もちろん作りながら考えてもOK!)
・グループごとに、考えた授業を実演してみる。
・実演してみて、授業や教具を変えたり改善したりしてOK。
・実演をみんなの前で発表する。
※こういった流れ。
以前、杉渕先生の講座で、音読を班ごとに自由に考えるというのをやりました。
今回は先生役生徒役を割り振っての授業実演。驚きました。
しかし、子どもを支援するための教具をつくる実演なんて、キミヤーズ塾らしい内容。
※他の3人の先生と相談して授業を考えました。
教具作りに必要な材料や道具はスタッフがたくさん用意してくれてました。それも驚き。
なかなかアイデアが浮かびませんでしたが、
見えそうで見えないガラス↓を見つけてから頭が動き始めました。
やっぱり実物を見ながら考えるのがいいです。
教師役を私が指名され、みなさんからいただいたアイデアを使って授業をしました。
緊張しました。責任重大でした。でもいい体験でした。ふ~。
※いくつあるかを、数唱で確認するのではなく、ぱっと見て言えるようにする。
このことが大事であることを、この実習でも思いました。
※各グループに対して、赤木先生からコメントと賞品をプレゼントしてもらいました。
うちらのグループに対しては、「本当にやるとは思わなかった」という評価。
見えそうで見えないガラスを使ったことに対してでしょうか?
でも教室にあるといいなと思ったガラスでした。
あのガラスを組み込んだ箱とか教室にあってもいいなあ。
〇実習がすんで、再び村上先生の講座
〇プリント学習中心の授業。子どもの主体性を育てられない。
でも教師がプリント学習から抜け出せない。
〇教えたことの定着のためのプリント学習ならOK。
〇透明な袋に、積み木を2個入れて、何個入っているか尋ねる。
↓
だんだん半透明で見えにくい袋に入れて尋ねていく。
↓
最後に黒い不透明な袋に積み木を2個入れて、何個入っているか尋ねる。
正解は2個。教師から見ると当たり前のこと。
しかし、これから数概念を形成する子どもにはしっかり教えていく。(数の保存性・不変性)
〇「ここに2個」「ここに2個」「ここに3個」
それらの積み木を一つの入れ物に入れると、少なくなったと思う子どもがいる。
数概念形成前の子どもである。
〇積み木で数を示す→エア積み木(積み木を持つ手の形のみ)→数字に置き換える
何かができるようになったら、より難しくする。でもできることをやる。
※村上先生がすごいなと思うのは、できるようになったら、少々難しくしていくやり方・塩梅です。
〇ローテーションカード 「5」の時に「ゴリラ」「ごはん」と言わせる。これも少々難しくした例。
こういうのは、自閉症の子どもの苦手なことと言われるが、それは体験が少ないことからの
苦手である。「私の体験上、できる」と村上先生。
〇見通しを立てるのが苦手な子ども。これも体験不足。
ローテーションカードでどれくらいの時間でやりとげたいかの目標を考えたり、
予想を立てる体験をしていくことで、見通しを立てることができるようになってくる。
〇今できることをしっかりやらせることで、次に進む意欲につながる。
※・・・・・と、言ったっけな?でもこのような意味のことは言われた。
〇ローテーションカードで、「5」の時に何を言うかで、子ども同士の意見が別れる時がある。
大事なのは「折り合い」をつけること。
どう折り合いをつけていくかが、人間関係改善の方法。みんな平等なんてありえない。
〇「算数をちゃんと勉強しておかなければ、大人になって困るよ」と言うのは脅し。
〇パッと見て、いくつあるか言えるようにしないといけない。
〇プロ教師なら、「座りなさい」と言わずに座らせたい。
席を離れている子どもに「今は何をする時ですか?」と言ったら、教師としてダサい。
〇最後に赤木先生の講座。
〇発達とは・・・手持ちの能力の全面的開花
発達(development)の語源は「包み開かれていくさま」
何かこちらが一方的に書き込んで発達させるものではない。
〇ゴールを想定して、そこに行き着く指導をしがち。
その子の今を良しとしていないのでは。今の状態を良しとして考えてほしい。
〇自閉症の「ひもをふる」ことが好きな女の子の実例からのお話
「自分を好きになる 豊かな発達障害をめざして」(近藤直子著/クリエイツかもがわ)所収
〇「こだわり」を「どうなくすか」ではなく「どういかすか」という発想。
→「できない人」「能力が欠けている人」として見ない。その人の中に唯一無二の原石を見出す。
そんな視線を持ちたい。
〇「いかす」際には、他の子どもや周囲にも伝えていく。→その原石を、他の人にも伝えていく。
そのことで、本人も変わっていく。
〇今一度まとめ
発達=手持ちの能力の全面的開花
手持ちの能力の全面的開花が、他者を変える。
そして、その他者が自分をも変えていく。そして変わった自分がまた他者を変えていく。
そしてまた・・・・というプロセスが発達です。
さらにいえば・・・教師の仕事は、子どもを矯正するのではなく、
子どもの全面的開花を支える環境づくりであると思っています。
※他者を変え、他者が変われば自分も変わる。そのためには、全面開花。
交流学級、同じ特別支援学級内でのトラブルが少なからずあった1年間。
それを振り返ると、赤木先生の言われたことも、これからは考えていかなければと思いました。
以上で、昨日の講座の内容をまとめました。
また機会あるたびに読み返したいです。
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